「介護現場と多文化共生」を開催(国際学部主催人権啓発行事) 2024.01.30 国際学部

1月24日、天理大学国際学部は、「奈良東病院グループ」海外事業受入責任者の岡田智幸事務局長を講師に招き、人権啓発行事「介護現場と多文化共生」を天理大学杣之内キャンパス研究棟第1会議室で開催しました。

開催にあたり、山本和行国際学部長から、「多文化共生」は、国際学部が長年携わってきたテーマであり、次年度新設となる国際文化学科でもこのテーマを掲げていること、また、国際学部の今年度の人権啓発年間テーマ「わかりあい・みとめあい」に沿った人権啓発行事である旨が述べられました。

講演会では、冒頭、講師の岡田事務局長が、同席したスタッフや留学生を紹介しました。紹介された4名の留学生たちは、日本へ留学することになった経緯や、現在、日本の医療・介護現場で働いていて感じること、そして将来の夢などを日本語で語りました。

続いて、岡田事務局長が「外国人等の受入れ(介護現場と多文化共生)~奈良東病院グループが実践している社会貢献、地域活性化~」と題して講演を進めました。

講演のなかで岡田事務局長は、日本の海外人材受入れの現状を踏まえながら、同グループの海外事業(外国人向けの介護福祉士養成学校や日本語学校の運営)について説明。加えて、奈良県・吐山学園の受入れの特長としてポイント6つを挙げた上で、特に地域との連携が大切であることを強調し、同グループと地域が互いにのイベントに参加し合うなかで、さまざまな意見が吸い上げられるようになったエピソードを語りました。

講演の締めくくりとして、岡田事務局長は、多文化共生・共創社会の実現に向けて、今後考えていくべき課題や、そのために検討していることなどを述べ、「自然に日本へ来てもらい、できるだけ長く働いてもらえるような環境をつくりたい。そのために行政や学校関係とも連携していきたい」と、今後の展望についても語りました。

国際学部以外の教員、職員も多く参加した今回の人権啓発行事は、外国人とともに歩む日本社会の今後のありようについて考える貴重な機会となりました。

関連リンク

ページ先頭へ