【研究室紹介No,5】戸田研究室紹介 2023.10.10 医療学部臨床検査学科 # 研究室紹介

医療学部臨床検査学科 客員教授 戸田 好信

私の研究室では広く病理学、病理検査学に関して動物や人の組織、細胞を免疫組織学的な手法で解析し蛋白発現と病態の関連を研究しています。内視鏡検査で胃に癌が見つかると組織を取り免疫組織染色を施した組織、細胞の形態を顕微鏡で観察することによって癌細胞の機能を調べることができます。

ヒトの細胞内の染色体上には、48種のABC蛋白遺伝子がコードされており、AからGまで7つのサブファミリーに分類されています。このABC蛋白に関して、ここ数年はABCA7蛋白とアルツハイマー病発症の関連や肝炎から肝線維化および肝細胞癌への進行に伴うABCA1蛋白発現と細胞集簇との関連について研究をしています。これからの病理検査学のあり方として病気が発症する前または発症早期に組織、細胞の遺伝子変異あるいは蛋白発現の変化をいかに素早く捉え病気の予防、治療に貢献できることを日々考えています。

赤色は肝細胞癌のABCA1発現
赤色はマウス海馬のABCA7発現

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