【教員コラムNo,3】学生の成長がモチベーション 2023.05.08 医療学部看護学科 # 教員コラム

医療学部看護学科  横井 弓枝

看護学科では基本的に、1~2年生に基礎的な知識・技術を身に着けるための授業、3~4年生でそれら知識・技術を応用できるようになるための授業が設定されています。私が担当しているのは、主に1~2年生の授業なので「看護師になりたい!」と純粋な思いを抱いて入学してきた学生さんが、看護について学ぶにつれて「看護師になるのは大変…」と少し心が折れてしまったり、「勉強は後回しでいいか…」と少し怠惰になってしまったりする様子を目にすることがよくあります。

ただ、正直言うと私自身、学生時代、常に意識高く頑張って勉強していたかと言われたらそんなことはなく、学生さんの気持ちもわかります。同時に、看護師になって看護のやりがいや楽しさを感じ、学生時代にもっと頑張っていたらもっとやれることがあったのにという気持ちもあり、学生さんたちには私のように後悔はして欲しくないなと思っています。
なので、今教員として、少しでも看護のやりがいや楽しさを学生さんに伝えたい、そのために何ができるのかと日々模索しています。

そのような中でやっている工夫の1つが、タブレットを使い、全員が気軽に教員のデモンストレーションを手元で見ることができるようにすることです(写真1)。看護学生にとって、技術の習得は越えるべき、けれど越えるのが容易ではない壁の1つです。それをできる限り越えやすいようにするための工夫です。

また、授業時間以外にも、個別で学習をサポートする時間を設けています。それぞれの学習進度や理解状況に合わせて、時には技術練習を行ったり(写真2)、時には思考の整理をしたり、時にはそもそも学習の方法について一緒に考えたりと、学生個々の希望に沿って対応しています。

最近は学生さんから「先生、分かるようになってきたよ!」「先生、できたよ!」という言葉をよく聞くようになりました。この変化が、私たちの工夫の成果かどうかは分かりませんが、これからも学生さんの成長のために、私たち教員も思考し続けたいと思います。学生さんの成長が私のモチベーションなっているなぁと改めて感じる今日この頃です。

(写真1)
(写真2)

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