全員合格への道:第113回看護師国家試験対策ーその1 2023.06.05 医療学部看護学科

今年も新たな1年が始まりました。看護学科の4年生にとって、看護専門職としての専門性を深化する講義・実習、就職に向けた準備、そして看護師国家試験の受験と、かつて経験したことがない1年となります。4年生のみなさん、この1年が充実したものになるように、ともに頑張りましょう!

看護学科では講義・演習・実習だけではなく、低学年のころから担任による学習支援、国家試験対策オリエンテーションの実施、模擬試験、外部講師による補講など、看護師国家試験を意識した学習支援を行っています。先日、今年3月に卒業した先輩からいただいた、看護師国家試験にむけての激励のメッセージを教室に掲示しました。「学習は早めに始めたほうがよい」「実習での学習が効果的」「過去問だけでは合格できない」「○○を活用して学習しました」など具体的なアドバイスが多く、4年生はメッセージの1つ1つに目を通していました。4年制にとって身近な先輩のアドバイスは心に響くものになったようで、「先輩すごい!」「わたしも頑張ろう!」「この方法ならできるかも」など前向きな言葉が聞かれていました。きっと学習につなげてくれることでしょう。
我が国の学校教育で求められる、「生きる力」の知的側面の一つが「自ら学ぶ力」「自ら学び続ける力」であるといわれています。文部科学省は、学士課程教育における方針の中で、学生が修得すべき学習成果を明確化することにより、「何を教えるか」よりも「何ができるようになるか」が重要であることを明言しています。つまり、学習者が自律的に学び続ける力を育むことを求めているのです。看護基礎教育においても同様で、看護基礎教育で学習すべき内容の一つに、「主体的に学習する態度」が明示されています。カリキュラムに組み込まれていない国家試験対策こそ、学生の主体的な学習姿勢が求められるのです。

しかし、主体的な学習態度は一朝一夕に身に着けることができません。まずは、教員が主導して「教え与える」だけではなく、学生自身が自己を客観視しながら思考し主体的に学習行動がとれるように“まなびのしかけづくり”をし続ける必要があります。もちろん、学習状況によっては「与えること」が必要な場合もあるでしょう。個々の学生が本当に必要としている支援を、様々な教授方略を駆使して実施する力が教員には必要であるといえます。看護師国家試験100%合格という大きなミッションを達成すベく、看護学科教員一同で学生を支援し続けます。

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