7月8日(土曜日)別所キャンパスにて、医療学部のオープンキャンパスが開催されました。厚い雲に覆われた空でしたが、なんとか雨は降らずにすみました。
看護学科には、高校生25名、同伴者17名の合計42名が参加されました。
参加してくださった高校生の方々は、前回と同様に学科説明などを聞いた後、キャンパスツアーで別所キャンパス内をボランティア学生の案内で見学して回りました。
その後、看護学科の体験学習では、『基礎看護学』『精神看護学』『小児看護学』の3ブースに分かれて体験してもらいました。
『基礎看護学』では、授業で使用しているシミュレーターの呼吸音などを聴診器で聴取してもらい、人体の音を興味深く聴いていただいている様子でした。また、在学生による血圧測定ブースでは、血圧測定の方法だけでなく、大学生生活や授業に関する様々な質問をしながら、在校生と交流されていました。
『精神看護学』では、性別によって色の見え方が違うことなどの体験を通して感覚(幻覚)について考えました。その後、患者さんの経験している幻覚や妄想の世界をカルタで表現したものを閲覧したり、幻覚を疑似体験できるビデオの視聴をして、幻覚という症状の理解を深める学習を行いました。
『小児看護学』では、小児科ナースのお仕事体験!!を実施しました。こちらは、小児科病棟で入院中の子どもたちへの看護の体験できるブースです。こどもの体調の観察や身体計測など、子どもに安心して処置を受けてもらう技術や工夫について在校生から説明を聴き、実際にモデル人形の抱っこや、おもちゃを使用しながら子どもの心臓の音を聴いてもらいました。参加したみなさん「心臓の音、呼吸の音が早い!」と驚かれつつ、モデル人形ながら「かわいい~」と小児科ナースのお仕事の楽しさや喜びを体験された様子でした。
また、臨床検査学科への参加者は、高校生7名とその同伴者11名の合計18名でした。
臨床検査学科の体験学習では、『血液型検査』と『血液細胞を顕微鏡で観察』してもらいました。『血液型検査』では、ボランティアの学生が試薬の説明とその扱い方を指導しながら、実際に参加した高校生の方々に血液型の判定をしてもらいました。
『血液細胞の観察』では、貧血、白血病などの病気になると、その診断、治療の効果判定、経過観察、予後の推定に必須となってくる赤血球、好中球、リンパ球、血小板などの状態を顕微鏡を使って観察してもらいました。こちらもボランティアの学生が日頃の勉強の成果を発揮して、参加した高校生に解説をしました。本学のボランティア学生が直接高校生に教える中で、今回の学習とは別に普段の学生生活や勉強など、いろいろな情報交換もできたのではないかと思います。
ボランティアとして参加した学生のコメント
臨床検査学科4回生 矢谷 美月
キャンパスツアーで学校の中を案内し、各教室を回りながら実習や研究について説明をしました。体験学習では、私が操作の仕方を説明し、それに従って高校生の人たちに実際に手を動かして、輸血検査を体験してもらいました。実際の検体を使っての体験で、臨床検査について興味を持ってもらうことができたと思います。説明するのは難しかったですが、参加してくれた高校生が最後に「体験学習が楽しかったです」と言ってくれたので嬉しかったです。
展示ブースでは、大学生活を多くの写真や在学生・卒業生からのメッセージで紹介し、本学の明るい雰囲気に触れていただきました。オープンキャンパス参加およびLINE登録の景品の引き換えは、天理大学オリジナルボールペンやバッグ、携帯ストラップなどがゲットできるとあって、高校生に大人気!でした