天理台湾学会第32回研究大会が開催 2023.07.11 教育・研究

7月8日、天理大学を会場に、天理台湾学会(会長=山本和行・国際学部中国語専攻教授、事務局長=今井淳雄・同専攻准教授)が第32回研究大会を開催しました。今回は4年ぶりの全面対面による開催となり、研究者や学生ら約60人が参加しました。

天理台湾学会は、1991年、天理台湾研究会の名称で発足し、天理大学に事務局を置く国際的な学会です。主に天理大学で研究大会を行ってきましたが、節目の年には台湾で記念研究大会を開催し、また近年では毎年、台湾にて研究会を行っています。

今回、研究発表の部では、6名の研究者が、台湾の映画や文学、また言語文化や歴史問題について多彩な発表を行いました。午前中の発表では、国立台湾師範大学の曾秀萍副教授が台湾の性的少数者をめぐる映画の作品分析を行うなど、台湾の最新の芸術文化の研究報告がなされました。今回の発表者6名はいずれも台湾や中国からの研究者でした。

講演の部では、一般財団法人台湾協会理事の森美根子氏が、「台湾美術—その歩みに刻まれた日台の絆—」と題して、記念講演を行いました。森氏は、日本統治時代の台湾で活躍した日本人及び台湾人の画家たちやその作品について、多くのスライドを用いて説明し、この時期に育まれた日台の絆について熱く語りました。

なお、同学会からは当日付で研究誌『天理臺灣学報』第32号が刊行されました。

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