中国語専攻が充実したプログラムで海外語学実習を再開 2023.10.18 国際学部中国語学科

本学中国語専攻では、8月6日から26日まで海外語学実習<台北コース>を再開し、2年次生17名と、3年次生5名の計22名がこのプログラムに参加しました。本実習は本来2年次の夏に3週間、北京と台北の2コースに分かれて実施してきましたが、コロナ禍で両コースとも3年間実施を断念。今年、台湾への入境が可能になり、安全を確保する見通しも立ったことから、引率教員2名体制で、受け入れ先の中国文化大学と周到な準備を行い、台湾コースの実習を再開することとしました。

実習中、学生たちは午前に中国語ネイティブの教員による直接法(中国語だけで中国語を教える方法)の授業を受け、午後には「小老師」と呼ばれる日本語学科の学生による文化体験の授業を受けました。
本実習の醍醐味は大学での座学の勉強だけではなく、授業終了後に、小老師たちの案内で学外へ出かけたり、夜には学生寮で寝食を共にするなど、日常生活の中で中国語を使った交流ができる点にあります。

また、本実習には校外学習も設定されており、台湾原住民博物館見学やパイナップルケーキ手作り体験、北海岸地域の棚田での刈り入れ体験など、時間軸と空間軸の両方向から台湾の文化について学びました。

さらに今回の実習では、天理大学卒業生の紹介で、2つの特別企画を実施することができました。
一つ目の特別企画、「楽天モンキーズ球場見学」は、中国語専攻の卒業生である長野佳男氏(アジア学科中国語コース2013年卒)が交換留学時代に知己を得た現在、同球団副代表をつとめる礒江厚綺氏の尽力によって実現したものです。8月9日、楽天モンキーズ球場を訪れた学生たちは、礒江氏による球団の紹介と、海外移住して働くことについての体験談を聞いた後、球場内見学、試合観戦を楽しみました。

8月22日に行われた二つ目の特別企画「パナソニック台湾見学」は、現在、中国語専攻の「ビジネス中国語」を担当している山西和宏講師(1980年卒)が、パナソニックに勤務していたご縁から実現しました。

学生たちは事前授業で山西講師による「パナソニックと台湾松下電器」という講義を受講した後、有志で大阪にあるパナソニックミュージアムを見学するなど、周到な事前準備をして、「パナソニック台湾」との交流会に臨みました。
その後、ショールームや台湾の主力製品である冷蔵庫とエアコンの工場を見学し、日本を代表する企業の台湾における事業展開の現状について学びました。

学生のコメント

<2年次生>

  • 小老師との交流を通して、教科書には載っていないような言葉を学ぶことができました。
  • 実際に訪台出来たことで、日本と台湾の文化にどのような違いがあるかを実感できました。
  • USRの校外学習に参加したことによって、中国文化大学の学生だけではなく、他大学の学生とも沢山の思い出を作ることができてよかったです。
  • 初めは言葉が通じるか不安を感じ、自ら話しかけることができませんでしたが、「話す」ということを恐れずにチャレンジし、言葉が伝わった瞬間、大きな感動を覚えました。
  • 現地の方との交流を通して、中国語を話す楽しさを知り、もっと上達させたいと思いました。
  • 授業以外での他愛もない会話から学ぶことも多く、言語上達のきっかけになることを実感しました。
  • 異なる文化や習慣、価値観に触れることで今までとは別の立場から物事を見ることができ、また日本との違いを様々な面で感じることができました。

<3年次生>

  • 現地で中国語を話すことによって、自分の中国語の実力を知ることができました。加えて、中国語に磨きをかけようと思えましたので、学習意欲が向上したと実感しています。とても充実した20日間でした。
  • 現地でしか経験出来ない物事がたくさんあり忘れられない思い出となりました。今回の研修を通して、実際に現地を訪れることの重要さに気付きました。
  • 実際に現地の人の中国語に触れることで、生きた中国語を学ぶことができました。また現地で生活することで、文化の違いや日本の常識が台湾ではそうとは限らないことを体験できました。
  • 中国語の多様性について体験できたことは、私の人生観を変えるできごとだったと思います。新たな道を切り開くきっかけを与えてくれました。
  • 高校・大学と長い間習ってきた中国語を初めて実践的に使える機会を得ることができて嬉しく思いました。

引率教員のコメント

●2年次生引率・今井淳雄准教授
「2019年に実施して以来、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされていましたが、ようやく再開することができました。活き活きと学ぶ学生たちの姿をみて、再開してよかったと思うとともに、現地での学びの重要性を再確認することができました。今回参加した両校学生の交流が末永く続くことを願っています。」

●3年次生引率・中川裕三教授
「中国文化大学の方々のご尽力、さらには天理大学卒業生のお力添えにより、期待以上に充実した実習を実施することができました。この場をお借りして、すべての関係者の方々に心よりお礼申しあげます。」

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