第33回夏期日本語講座を開講 2023.07.26 国際体験夏期日本語講座

7月8日から20日まで、「第33回天理大学夏期日本語講座」が開催され、8ヶ国・地域から81人が参加しました。

この講座は、天理大学の海外交流協定校の学生らを対象としたもので、日本語の習得レベルに合わせた少人数制の授業に加え、日本の歴史や文化に触れる課外活動や校外学習など多彩な内容となっています。

コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった今年は、韓国・東国大学校3人、台湾・中国文化大学18人、慈済大学6人、中国・北京師範大学14人、マカオ大学13人、タイ・マハーサーラカーム大学3人、メキシコ・プエブラ栄誉州立自治大学13人、スペイン・サラマンカ・ポンティフィシア大学4人、アメリカ・ニューヨーク天理文化協会4人、フランス・天理日仏文化協会3人の計81人、8ヶ国・地域から参加がありました。

授業は、入門・基礎・応用と日本語の習得レベルに合わせた少人数制の三つのクラスに分けて実施され、天理大学の学生カウンセラーがサポートに入りました。学生カウンセラーは、授業以外の生活面でも参加者のサポートを行いました。

課外活動では、伝統的な日本文化である着物の着付け・茶道・書道を体験しました。講師が実演する作法を真似ながら日本茶を口にした参加者からは「初めて飲んだけれどもすごくおいしい」、「浴衣を着てお茶を飲めるのが嬉しい」などの感想が聞かれ、日本文化に触れ満足げな様子で写真撮影する姿も見られました。

毎回参加者たちに人気の「弓道体験」には、今回も定員を大幅に上回る応募がありました。時間に限りがあるため全員が体験することはできませんでしたが、「見るだけでもいい」という参加者も含め大勢が弓道場を訪れ、弓道部員のひとつひとつの所作に真剣なまなざしを向けていました。

校外学習では、明日香村、京都、淡路・鳴門やユニバーサル・スタジオ・ジャパンを訪れ、日本の文化・景観に接するプログラムが展開されました。
明日香村の校外学習後には、天理教岡大教会を訪問。地域の方とともにバーベキューや流しそうめんを楽しむなど、交流行事が催されました。

また交流行事の会場には、七夕の笹が飾られました。参加者らは授業の一環として日本語で願いごとを書いた短冊を事前に作成。会場でそれぞれが短冊を笹の葉にくくりつけ、日本の「七夕」の風習を体験しました。

期間中、本学の学生と各言語の参加者が交流行事を持ちました。本学アジア・オセアニア研究コースでは、タイからの参加者とともにランチ会を開催しました。お互いにタイ語で自己紹介をした後、タイ語や日本語で交流を深め楽しいひと時を過ごしました。

また、スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻では、専攻の学生たちとスペイン語圏からの参加者の交流会が行われました。

交流会では、「ドッヂビー」や茶話会を行いました。ドッヂボールとフリスビーを組み合わせたこの遊び、初めてプレイする参加者は、最初とまどう姿も見られましたが、本学の学生がスペイン語で説明しサポートすると、白熱したプレイが続出し会場は大いに盛り上がりました。

その後の茶話会では、スペイン語や日本語を交えながら日々の生活や関心のあることなどを語り合いました。

約2週間の日程で開催された「天理大学夏期日本語講座」は、参加者にとって初めて触れる日本文化・体験も多く、笑顔があふれる国際交流となりました。

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