歴史文化学科(2023年度改組前の学科・専攻) 歴史学研究コース(2023年度改組前の学科・専攻)
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※天理大学は、学部学科の再編によって、2024年4月から人文学部、国際学部、体育学部、医療学部の4学部体制に生まれ変わりました。
あなたの「なぜ?」が歴史を変える!
歴史学は、史料・資料から過去の出来事を学び、そのエッセンスを今に、そして将来に生かしていく学問です。では、歴史学研究コースではどんなことを学ぶのでしょうか。
たとえば、最近の卒業論文からみてみると…
関ヶ原合戦のとき、なぜ毛利輝元は大坂城から出なかったのだろう?
太平洋戦争中、宝塚歌劇はなにを上演していたのだろう?
19世紀、最盛期のイギリスの労働者はどんな生活をしていたのだろう? etc.
テーマは千差万別。それは、みなさんの「なに?」「なぜ?」にあるからです。自分の感じた疑問に答えるためには、これまでの研究を理解し、新たに史料を読む力をつけなければなりません。ここから、学問として本当の「なぜ?」が生まれます。あなたの「なぜ?」が歴史の見方を大きく変えるかもしれません。
史料というタイムカプセルをあけて、歴史の謎解きの旅に出かけてみませんか。
コースの特徴
近世がわかれば世界の今がわかる?!
東洋史・西洋史・日本史のスタッフがみなさんの研究テーマをナビゲートします。日本史・東洋史・西洋史ともに、近代を準備した時代としての近世史を重視しています。長い戦国の世を克服して豊かな産業・文化を育てた江戸の日本。はやく科学技術が成熟したヨーロッパ。広大な領域を支配する大帝国が栄えた中国。現代社会で起こっている問題の根を掘っていけば、必ず顔を出すこの時代を、広く見渡して勉強することが可能です。
奈良の地域を学ぶ
日本史では、本学の立地する奈良県(大和国)の歴史にスポットを当てています。奈良県の歴史を深めている日本中世史・近世史・近代史の3人の教員が、最新の研究成果を携えてみなさんをお待ちしています。
奈良県には近世以降の文書が数多く残されています。「日本近世史料実習」を開講し、古文書解読のスキルを高め、古文書の取り扱い能力を生かして資料館などの専門職員として活躍できる人材の育成に力を入れています。
カリキュラム
近世史を中心とした歴史の授業
本研究コースでは、近世史を重視するという方針から、日本史では「日本近世史料実習」1~4を設けています。東洋史・西洋史の分野でも、研究・史料講読・演習の各科目で、日本の近世に当たる時代の歴史を中心に授業を行っています。
日本史・東洋史・西洋史とも、自分で原史料が読めるようになるために史料講読の科目を複数設けていますが、日本史では特に文書史料の解読と取扱いについて深く学べるようにしています。
さらに、一国の歴史を見るだけに止まらず、グローバルな視野をもって歴史を見る目を養うため、「文化交流史の研究」1・2を開講しています。
履修の流れ
1年次で歴史文化の幅広い知識を身につけたのち、2年次に研究コースに分かれ、それぞれ学びたい分野(日本史・東洋史・西洋史)を選択します。配当の専攻科目から、当該分野の講義として、「日本中世史の研究」や「東アジア史の研究」などを、史料講読としては、「日本近世史料の講読」「西洋近代史料の講読」などを選びます(2~3年次配当、主に2年次)。
3年次では卒業論文をみすえた演習科目(たとえば「日本近代史演習」や「西洋近代史演習」)を履修します。
4年次に「卒業論文演習」を受講します。卒業論文は、4年間の学習の集大成で、充実した論文になるよう指導を受けます。
日本近世史料実習
「古文書を取り扱える専門家の育成」を目標にした授業を、段階的な内容で実施。くずし字の読解を、実際の古文書を用いて習得します。また、古文書の取り扱いや目録作成の方法についても学びます。
文化交流史の研究
一国のみではなく、複数の国や地域を含む広い領域で歴史の動きをとらえます。たとえば、ユーラシア大陸の東西を結ぶ交通と交易の発展、欧米諸国のアジア進出などが、世界に与えてきた影響を探ります。
歴史学研究コース カリキュラム
4年間の学習の流れ
1年次生 歴史学に関する幅広い知識を得る
日本史・東洋史・西洋史の各概説のほか、歴史学概論や史学史といった基礎固めの授業があります。また、考古学・民俗学・美術史・地理学といった周辺分野の基礎知識も学びます。入門書をテキストに、本を読んで内容を紹介し、討論する訓練も始めます。
2年次生 歴史学に関する専門的知識を得る
日本史は古代史・中世史・近世史・近代史のそれぞれについて、東洋史と西洋史も日本の近世に当たる時代について、専門的な授業が始まります。最新の研究成果を反映した講義のほかに、史料を読む練習もおこないます。
3年次生 文献に基づいて調査し、発表・討論する
日本史(古代・中世と近世・近代)、東洋史、西洋史の各分野で、関心のあるテーマに基づいて、自分で文献を調べて発表できるようにします。他の人の発表を聞いて問題点を見つけ出し、討論することも大事な訓練になります。
4年次生 史料に基づいて研究し、卒業論文を作成する
4年間の学習の集大成として、卒業論文を作成します。研究書や論文だけでなく、自分で史料を読んで利用することが必須になります。担当教員や専攻の仲間と討論しながら、自分の研究論文を仕上げていきます。
歴史学研究コース カリキュラム・ツリー / カリキュラム・マップ
- カリキュラム・ツリー2020年度入学生(PDF)
- カリキュラム・ツリー2021年度入学生(PDF)
- カリキュラム・ツリー2022年度入学生(PDF)
- カリキュラム・ツリー2023年度入学生(PDF)
- カリキュラム・マップ2020年度入学生(PDF)
- カリキュラム・マップ2021年度入学生(PDF)
- カリキュラム・マップ2022年度入学生(PDF)
- カリキュラム・マップ2023年度入学生(PDF)
歴史学研究コース 取得できる資格と進路
取得できる資格・免許
本学独自のもの
卒業後の進路
- 歴史系博物館や文書館での文化財の調査・整理を行う学芸員やアーキビスト(古文書の管理・整理職)
- 中学校・高等学校の社会科教員
- 図書館司書
- 警察・教育委員会など公務員
- 観光、出版、情報、サービスといった業界の一般企業への就職
- 他大学の大学院への進学
など