臨床心理専攻(2023年度改組前の学科・専攻)

公認心理師(国家資格)に関するお知らせ

公認心理師(国家資格)対応カリキュラムがスタートしています。

2015年9月9日、「公認心理師法案」が成立しました。その後この法案が施行されることで、公認心理師という念願の心理職の国家資格が誕生しました。
国家資格の創設により、これまで以上に、教育・医療・福祉・司法などの各領域で心理職のニーズが高まると予想されます。
天理大学臨床心理専攻では、公認心理師に対応したカリキュラムをいち早く整備して国の確認を受けました。平成30年度より公認心理師に対応したカリキュラムがスタートしています。

「こころの悩み」へのまなざしを深める。

臨床心理専攻の教育目標

自ら問いをたてて考える力、主体的に学ぶ態度を養い、実践に役立つ人材を育てる
他者理解のための専門的知識を習得し、さまざまな心の問題を抱える人たちがよりよく生きることを支援する能力を養う。

天理大学臨床心理専攻では、人が抱えるさまざまな悩みや課題を、臨床心理学の視点、特に心理療法の視点から探究し、人がよりよく生きるための心理的支援について学びます。そうした視点は、知識を増やすだけでは身につきません。そこで本学では学生定員30人に教員6人という少人数教育を実践し、豊富な実習などを通して、体験的に「生きた知」として修得することを目指しています。そのなかで、自分自身のこころとの新たな出会いを促して学生一人一人の個性を伸ばし、社会で活躍できる人材を育てることを目標としています。

臨床心理専攻の特色

1. 心の働きや悩みを、臨床心理学の視点から探究。

箱庭療法を日本で初めて導入した伝統と実績に基づいた教育を展開。幅広い心理学の領域をカバーするとともに、カウンセリングや箱庭制作の実習など、体験型の実習を豊富に設けています。


2. 現場での支援活動などを通して他者理解の姿勢を学ぶ。

地域と連携した不登校児童への支援や学校支援、さらに養護施設や司法施設でのボランティアなどを積極的に実施。さまざまな現場体験を通して、コミュニケーション力や思いやりの心を育みます。


3. 公認心理師資格(国家資格)に完全対応した学部カリキュラム。

心理専門職となるには、基本的に大学院への進学が必要です。本学は、公認心理師および臨床心理士の養成大学院を併設し、学部と大学院において体系的なカリキュラムを提供しています。

受け入れ方針と養成する人材像

心の働きに関心があり、他者への思いやりと共感能力に秀でた人を求めています。また、心のケアに関心があり、謙虚な態度で援助活動を実践しようとする人、とくに学部卒業後、公認心理師(国家資格)および臨床心理士(公財 日本臨床心理士資格認定協会)をめざしている人を望みます。加えて、心理学的な知識を活かして、健やかな心で生きていける社会を実現するために貢献しようとする人も広く受け入れます。

関連動画

臨床心理専攻・高嶋雄介准教授による講義動画「カウンセラーはどのように話を聴く?—夢の聴き方—」

【概要】
人は毎日、夢を見ています。カウンセリングには夢をつかって心のことを考えていく方法があります。なぜカウンセリングで夢を聴くのか、どのように夢を解釈して、悩みの解決に生かしていくのか説明をします。

カリキュラム

他大学にはない少人数教育で学生の個性を生かし、他者への理解力を育てるカリキュラム

  • 臨床の知にもとづいて他者を理解する視点を、ステップを踏んで学ぶ。
  • 幅広い心理学一般の学びから、専門的な臨床心理の学びへ。
  • 本で読む勉強では身につかない、体験による学びによる「生きた知」の重視。
  • 学生30名に、専任教員6名という徹底した少人数教育で、学生の個性を尊重。
  • 臨床心理士・公認心理師取得のための大学院進学にふさわしい学力と思考力を養う

●関連リンク
天理大学臨床人間学研究科 臨床心理学専攻は、臨床心理士資格認定協会第1種指定大学院として、例年、平均以上の高い臨床心理士資格認定試験の合格率を誇っています。

専門的知識を学ぶとともに、自分で問題を見つけ考える力を養う4年間

悩むことには意味がある。

悩みや苦しみを、その人が主体的に人生を生きていく上での必要な機会ととらえ、自ら生きる道を見いだしていくのを支援するのが臨床心理です。

そのためには、机の上の学問だけでは不十分です。

本に書かれていることがどういうことか、体験的に理解し、自ら考える力が求められます。
そこで本専攻では、体験学習をふんだんに取り入れ、学生自身が自分について考え、人間理解を深めることを目指しています。

特色ある科目

1回生

入門演習
自分で考える力を養い、心にふれることのおもしろさを体験します。

2回生

心理的アセスメント1・2
心理的アセスメントとは、人の心のありようについて、心理テスト等を用いて把握することです。この科目では、様々な心理的アセスメントの手法を学ぶと同時に、自らの興味・関心にしたがって、心理テストを自分たちで作成、実施し、その結果を考察します。

3回生

心理演習
ロールプレイによる実習を基本とし、カウンセリングやグループ箱庭を学生たち自身が体験します。心理療法で重要な「傾聴」について身をもって学び、臨床心理の現場で生きる基礎知識や姿勢を身につけます。

臨床心理学課題演習

卒業課題研究に取り組む前段階として実施。各自が関心を持つテーマについて先行論文を熟読し、意見をまとめ、発表し、ディスカッションを行うことで、問題意識を深めます。文献の検索・整理法も学びます。

4回生

卒業課題研究 作成

学生は自分の関心に基づいて問題をたて、教員とのディスカッションを通して研究し、その成果を卒業論文としてまとめます。ここで培われた力は、社会のあらゆる場面で役立ちます。

心理実習

病院、小学校、児童養護施設において、80時間の実習を行います。心理実践に必要な知識・技能を具体的、実際的に見分することで、公認心理師として求められる資質、他職種とのチームアプローチや地域との連携の意義を理解します。

臨床心理専攻 カリキュラム・ツリー / カリキュラム・マップ

取得できる資格と進路

取得できる資格・免許

卒業後の進路

卒業後の進路

臨床心理専攻

●公認心理師
●臨床心理士(病院・常勤、市町村保健センター等・常勤)
●公務員
●スクールカウンセラー
●一般企業
●大学院進学
など

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