学外授業「唐古・鍵遺跡周辺を歩く」を実施しました 2025.06.09 人文学部歴史文化学科教育・研究社会連携地域・企業との連携受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ地域社会とつながる # 考古学コース

歴史文化学科考古学コースの専攻科目「弥生時代の考古学」では、日本列島でコメ作りが始まった弥生時代の歴史について、各地の発掘資料を通して学んでいます。

6月1日(日)に実施した学外授業「唐古・鍵遺跡周辺を歩く」では、「文化財行政学」の受講生も参加して、天理大学と連携協定を結んでいる田原本町を訪問し、歴史的建造物、ミュージアム、民俗行事などの見学を行いました。見学したスポットは、次のとおり。

  • 田原本の寺内町
  • 唐古・鍵考古学ミュージアム
  • 鏡作神社(鏡作坐天照御魂神社)
  • 鏡作麻気神社(小阪)
  • 鍵の蛇巻き
  • 唐古・鍵史跡公園
  • 今里の蛇巻き など

講師として付き添った柴田将幹さん(田原本町教育委員会)の懇切な解説により、田原本町の歴史文化や文化財保護の取り組みについて詳しく学ぶことができました。

ちょうど、当日は、田原本町の初夏の風物詩、「蛇巻き」の行事が行われていて、藁でつくった大きな蛇を担いだ子供たちが、神事のあと、豊作を祈願して道を練り歩く様子を見学することもできました。

 

2020年8月、天理大学は、田原本町と包括連携協定を締結し、健康づくりに関する活動のほか、地域コミュニティーの活性化、学術研究などを連携協力して取り組んでいます。(桑原久男)

「唐古・鍵遺跡 飯田家コレクションの研究」https://www.tenri-u.ac.jp/news/21024/

https://opac.tenri-u.ac.jp/repo/repository/metadata/4927/?lang=0&mode=0&opkey=R174938959711002&idx=1&codeno=&fc_val=&chk_st=0&check=0
(天理大学学術情報レポジトリ)

参加学生のコメント

  • 事前の授業では、森本六爾が唐古池で稲籾の痕跡のある土器片を発見したことが、弥生時代が稲作の時代を証明するきっかけになったことを学びました。その唐古池を実際に前にして、ここからすべてが始まったのだと思い、感慨深かったです。(光川千晶:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 17,000歩も歩きました。唐古・鍵遺跡にはじめて行ったことで、弥生時代の歴史を深く知ることができました。(下辻真実:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 唐古・鍵考古学ミュージアム、史跡公園の訪問を通して、弥生時代の社会や人々の生活の様子に対する解像度が上がりました。(上田凌也:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 唐古池の上に楼閣が立てられた理由、本誉寺と平野家の関係、文化財保護の難しさなどを学ぶことができました。(笠川慎介:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 田原本の街並みや唐古・鍵遺跡で出土した遺物の重要性などを理解することができました。ミュージアムで印象に残った絵画土器は、一つの壺に多くの絵が描かれていることに驚きました。(安田渚:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 蛇巻きは初めて見ましたが、「おめでとう」と声を出す子供たちが素敵でした。文化財についての柴田さんのリアルなお話も興味深かったです。(小木曽真彩:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 歴史を感じる町の雰囲気や、道の駅で食べた「古都華フロート」など、素敵な町だと思いました。子供たちの「おめでとう」の声に元気をもらえた気がしました。(福島眞奈:歴史文化学科考古学コース2年)
  • 民俗学実習で学んだ野神祭りに似た民俗行事を見ることができ、面白かったです。ミュージアムで見た牛の埴輪も興味深いものでした。(佐々木未来:歴史文化学科民俗学コース2年)


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