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 【生涯学習】

《公開講座記録》【天理大学公開講座】ご存知ですか?医療ソーシャルワーカー

第2回 ● 平成27年5月16日(土) 午後1:30
テーマ ● ご存知ですか?医療ソーシャルワーカー
講 師 ● 鳥巣 佳子 人間関係学科准教授

内容

身近な社会福祉の専門家・ソーシャルワーカー 
私たちは、日々の生活で自分や家族や周囲の人々が病気になるという経験をします。インフルエンザで数日間熱のため寝込んでしまった、親が脳梗塞で倒れて長期入院することになった、同窓会に出席したら旧友ががんで昨年亡くなったことを知った、などさまざまな経験があります。病気には、治療によって完全に治るものと、完治はできないが治療によってこれまでどおりの生活を営むことができるものや、重い症状や障害などでこれまでの生活が困難になるものなどがあります。いずれにしても、私たちにとって病気はいつどんな形で経験するか予測ができないものの、生活の一部として誰もが経験することです。

もし、あなたやあなたの大切な人が突然病気になったときに、どのような気持ちの変化があるでしょうか。「病気は治るだろうか?」「どのくらい治療にお金がかかるのだろう?」「仕事を休まないといけない」「家事や育児を誰に頼んだらいいの?」など生活への不安に直面することもあると思います。高齢社会となった日本で、長い人生の道のりを病気と無縁で過ごした人も、男女を問わず老後にご自身が介護を必要としたり家族の介護を担うことも増えています。患者さんやご家族が求める医療は決して体の治療だけではありません。そのようなときに、安心して療養に臨めるよう生活の不安や困難を相談できるのが、社会福祉の専門家であるソーシャルワーカーです。

ソーシャルワーカーは「社会福祉士」「精神保健福祉士」という国家資格を基礎資格として、地域で生活する人たちに社会福祉の立場から相談を受け、生活課題の解決・調整を援助し、社会復帰を促進する業務を行います。病院で働くソーシャルワーカーは医療ソーシャルワーカーとも呼ばれ、主に病気による生活の変化と向き合う患者さんやご家族にこれらの業務を行う職員です。皆さんのかかりつけの病院では「ソーシャルワーカー室」「医療福祉相談室」「患者支援センター」「地域連携室」などの部署に所属しています。
 
医療ソーシャルワーカーの仕事
患者さんが安心して治療に臨むことができるように、医療ソーシャルワーカーは健康保険の各給付や福祉施策や介護保険制度・公的年金制度などの社会保障制度の相談、退院後の生活に必要な福祉用具やサービス導入支援、リハビリテーションや療養を継続する場合の転院相談などに対応します。病気のため仕事を休業する場合の所得補償や家事・育児・介護の問題、学校を長期欠席する場合の教育の問題など病気によって影響を受ける生活の変化についても相談援助を行います。もちろん相談の秘密は厳守されます。
 
相談といっても、患者さんの代わりに答えを出したり指示する役割ではありません。治療の主人公である患者さんやご家族と面接を行い、一緒に生活状況を考え、課題解決に向けて患者さんが自ら意思決定し進んでいくことをともに歩み支え続けるのが医療ソーシャルワーカーです。そのために、例えば市役所や保健所、介護保険関連機関、転院相談の場合は他の病院など、様々な地域の関係機関との調整を行います。病院内でも医師だけでなく看護師やメディカルスタッフなどの職員と連携して治療を支援します。対外的には、常日頃から支援ネットワークを形成したり、患者会活動に協力したり、専門機関との連携を行うなど地域に働きかける活動も担っています。社会の仕組みや制度の運用を地域全体で考えていくために病院の窓口として情報を発信することも、ソーシャルワーカーの大切な使命です。
 
奈良県で活動する医療ソーシャルワーカーの情報は、全国の医療ソーシャルワーカーの専門職団体である(公社)日本医療社会福祉協会のホームページや、奈良県医療社会事業協会から得ることができます。「これからどうすればいいのか」「家族に迷惑をかけたくない」「どこに何を聞いたらいいのかわからない」と思った時こそ、患者さんとご家族のサポーターである医療ソーシャルワーカーを思い出してください。
 

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