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 【生涯学習】

《公開講座記録》【天理大学公開講座】生活習慣と疾病 —健康日本21(第2次)の観点から—

第1回 ● 平成26年5月10日(土) 午後1:30
テーマ ●生活習慣と疾病 —健康日本21(第2次)の観点から—
講 師 ● 清水 悟 体育学科教授

内容

国が昭和53年(1978年)から推進している「国民健康づくり対策」は、第4次国民健康づくり対策≪健康日本21(第2次)≫が昨年度より実施されている。平成12(2000)年度に始まった第3次国民健康づくり対策≪21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)≫では、壮年期死亡の減少や健康寿命の延伸及び生活の質の向上を実現するために生活習慣病及びその原因となる生活習慣等の国民の保健医療対策上重要となる課題について10年後を目途とした目標等を設定した。しかし、前回の取り組みではメタボリックシンドロームの該当者・予備群や高脂血症は減少せず、日常生活における歩数や糖尿病合併症の状況はむしろ悪化する結果となった。このような結果を踏まえ、第4次国民健康づくり対策≪健康日本21(第2次)≫では、①健康寿命の延伸と健康格差の縮小、②生活習慣病の発症予防と重症化予防、③社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上、④健康を支え、守るための社会環境の整備、⑤栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善が基本的に方向として取り上げられている。

本講座ではこのような取り組みの大枠に沿い、生活習慣病の予防や改善に関する幾つかの項目を取り上げた。最初に取り上げたのは生活習慣が原因となって起こる原発性肥満である。その改善には食事改善(食事制限)と運動が必要であるが、それぞれに功罪があることを指摘した。摂取エネルギーの制限が減量の基本であるために、食事改善(食事制限)は高い効果が期待できる。しかし、筋量や骨量の低下や脂肪処理能力の低下、リバウンドや体力低下を引き起こす可能性がある。一方、運動によるエネルギー消費量は少ない。しかし、減量中の体力や体組成に対する好影響や動脈硬化危険因子の減少が期待できる。また、運動のうち、ウォーキング、ジョギング、エアロビックダンス、水泳などに代表される有酸素性運動は脂肪燃焼に効果的であることや減量による体力低下の予防に役立つことや、ゴムバンドエクササイズ、ダンベルエクササイズなどのレジスタンス運動は減量による筋量・筋力低下の予防に役立つことも紹介した。食事による摂取エネルギーと運動による消費エネルギーの具体的なイメージづくりとして、茶碗半分のご飯に相当するエネルギーを消費するためには20分間程度のジョギングや30分程度のエアロビックダンスが必要などの具体例を示した。

第4次国民健康づくり対策≪健康日本21(第2次)≫で生活習慣改善の具体的な内容として取り上げられている飲酒に関しては、体内でのアルコール代謝や急性アルコール中毒やアルコール依存症に関する簡単な説明と共に、第3次国民健康づくり対策≪21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)≫で示されているアルコール適量の目安を紹介した。

喫煙に関しては、禁煙の意志を促す一助としてタバコ煙に60種類を超える発がん物質が含まれることを紹介した。そして、喫煙者が吸う主流煙の燃焼温度900度に比べ、灰皿に置いたタバコから立ち上る副流煙は燃焼温度が600度と低いために熱分解されない有害物質が多く含まれることも紹介した。

日本全体で予備群が増えていると言われる糖尿病に関しては、2型糖尿病が生活習慣と関連していることを指摘し、食事療法や運動療法などによる血糖値のコントロールが大切であることを説明した。そして、三大合併症である網膜症、腎症、神経障害が高血糖の持続で発生することや、糖尿病に起因する動脈硬化で脳血管障害や虚血性心疾患、末梢血管障害が見られること、足の皮膚障害・潰瘍・壊疽、歯周病も合併症として見られることを示すことで、生活習慣の改善がいかに重要であるかを強調した。

その他の項目として、虚血性心疾患の危険因子として喫煙や、カロリーや脂質の過剰摂取、運動不足が挙げられること、脳血管疾患の危険因子として高血圧や糖尿病が挙げられることも説明し、この点でも生活習慣の改善がいかに重要であるかを訴えた。

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