第6回天理大学考古学・民俗学フォーラム「モノと図像から探る怪異・妖怪の東西in奈良」開催
去る3月11日、天理大学2号棟24A教室にて開催された第6回天理大学考古学・民俗学フォーラム「モノと図像から探る怪異・妖怪の東西in奈良」が盛会のうちに終了した。フォーラムに先立ち、2011年3月11日の東日本大震災で亡くなられた方々の冥福をお祈りし、全員で黙祷を捧げた。その後、天理大学永尾教昭学長の挨拶、安井眞奈美教授のフォーラムの趣旨説明、考古学・民俗学研究室スタッフ全員の発表へと続いた。発表内容は以下のとおりである。
小田木治太郎 東アジア古代の怪獣画像
桑原久男 ドラゴンの都市ノリッチ
橋本英将 捏造された狂気—フェニキアの幼児供犠
丸山泰明 手紙が伝える怪異—不幸の手紙の進化論
齊藤純 山伏とブロッケンの妖怪
安井眞奈美 狙う妖怪、守る身体


当日のフォーラム参加者人数は150名、過去のフォーラムの中でも最多人数を記録した。なお発表内容は、フォーラム当日に『モノと図像から探る怪異・妖怪の東西』(勉生出版)として刊行された。
妖怪や怪異をテーマにした「モノと図像から探る」シリーズはこれをもって一旦終了となる。「新たな研究テーマの成果を、またフォーラムの形で皆さんにお届けしたい」と齊藤純教授より閉会の挨拶があり、フォーラムは幕を閉じた。


刊行物

天理大学考古学・民俗学シリーズ3
『モノと図像から探る怪異・妖怪の東西』
2017年3月発行 勉誠出版
定価1600円+税
天理大学考古学・民俗学研究室・安井眞奈美・小田木治太郎・桑原久男・橋本英将・齊藤純・丸山泰明分担執筆
妖怪研究の新たな可能性!
考古学と民俗学を駆使すると妖怪図像や怪獣、民間信仰や伝承、そして身体感覚の東西の多様性と共通性が鮮やかに浮かび上がってくる。中国文明が創り出した東の龍、聖人に倒される西のドラゴン。モノと図像から怪異・妖怪を解明していく研究の三部作・完結編。
考古学と民俗学を駆使すると妖怪図像や怪獣、民間信仰や伝承、そして身体感覚の東西の多様性と共通性が鮮やかに浮かび上がってくる。中国文明が創り出した東の龍、聖人に倒される西のドラゴン。モノと図像から怪異・妖怪を解明していく研究の三部作・完結編。
関連リンク
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