外尾悦郎氏 特別講義を開催
11月17日、天理大学9号棟(ふるさと会館大ホール)を会場に、本学客員教授の外尾悦郎氏(スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア主任彫刻家)による特別講義(国際学部主催)が開催され、スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻学生をはじめ約200人が受講した。

外尾氏は講義冒頭から学生の質問に答えるかたちで、天才建築家アントニオ・ガウディの生い立ちや思想、彼の建築物に秘められた魅力について紹介。
また、自身が制作に携わり2015年に完成をみた「生誕のファサード」を取り上げ、門扉の彫刻を通して表現しようとした世界観・宗教観について、映像を用いて詳細な解説をおこなった。
そして、ガウディの思想について長年にわたり思索を重ねてきた経験から、「心の中から生まれた疑問を持つこと」の大切さに言及。


さらに、「近代科学の力だけでは解決できない問題に直面するいま、科学とこころを一つにして新しい人類の世界を作っていく必要がある。その最先端に立つのが皆さんだ。心からの疑問をもって、心の痛みを発見の糧として、小さな勇気をもって前にすすんでもらいたい」と熱く語り講義を締めくくった。