外交官に必須の、語学力+柔軟性。 天理大学は、資質を伸ばすのに最適の環境。

在アメリカ合衆国日本国大使館
三等書記官
(国際文化学部ヨーロッパ・アメリカ学科フランス語コース 2013年3月卒業)

大黒 和親さん

※学部・学科等の情報は当時の名称です。

国際会議で、携わったプロジェクトが言及されることも。
外交の舞台を支える、やりがいと醍醐味。

現在のお仕事について教えてください。

内閣総理大臣をはじめとする要人が訪米する際のアレンジや、移動手段・宿舎の選定、出入国手続きなど、一行が滞在中に必要な手続きや調整全般を主に担当しています。

外交官をめざしたきっかけは何でしたか?

天理大学は世界中の在外公館で公館事務をサポートする「在外公館派遣員」を伝統的に多数輩出しています。私自身も大学時代に先輩方から在外公館派遣員や外交官の話を聞き、「海外のなかでも特にアフリカなどの日本の文化とはかけ離れたところで、日本の国益に資する仕事をしてみたい」と思ったことがきっかけです。

どんなときにやりがいを感じますか?

外務省国際協力局に配属していた頃には、中東・欧州・アフリカへのODA案件の立案に携わり、アフリカ開発会議などの国際会議の場や首脳会談において、自分が携わったプロジェクトが言及されることもありました。現地から日本への感謝をつづった報道が出たときは、非常に感慨深かったです。また、2024年4月に岸田総理が国賓として公式訪米された際には、米議会議事堂(写真:右側が大黒さん)や連邦政府庁舎内で勤務するなど、貴重な経験をさせていただきました。

大切なのは、現地で多様な人とかかわること。
「経験値」を高め、粘り強さを身につけよう。

大学時代の学びは、どんな風に役立っていますか?

天理大学は多様な言語を自主的に学べる環境が整っています。また、海外での生活や仕事と密接な関係がある「宗教学」の知見を在学中に養えたことが、現在外交官として勤務するうえでとても役立っています。

外交官には、どのような力が必要とされるのでしょうか?

外務省は、外交官に求められる資質として、語学力のみならず、どのような国でも勤務できるたくましさや柔軟性、粘り強く誠実に向き合うコミュニケーション能力を挙げています。これらは、まさに天理大学で培える資質です。外交にかかわる仕事をめざすのであれば、天理大学以上に相応しい環境はないと感じています。

外交官に興味を持つ学生にメッセージを。

現地に直接赴き、色々な人と話をすることが大切です。肌感覚を伴う体験は、経験値を高め、進むべき道を拓いてくれます。あとは幸運あるのみですが、色んな場所で色んな人に会えば会うほど、「幸運」に出会える機会は増えるものです。それによって自分が「いかに幸運であるか」に気づくことも、大切な経験になると思います。

略歴:
2009年3月:千葉県船橋市立船橋高等学校体育科卒業
2009年4月:天理大学国際文化学部ヨーロッパ・アメリカ学科フランス語コース入学
2013年3月:天理大学卒業
2013年3月~20169月:在ジブチ共和国日本国大使館・在外公館派遣員
2016年10月~20205月:外務省国際協力局国別開発協力第三課・外務事務官
2020年6月~202210月:在ハイチ共和国日本国大使館・三等書記官
2022年11月〜(現職):在アメリカ合衆国日本国大使館・三等書記官

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