世界と日本の平和への想いを、 形にできるのが、「外交官」の仕事。

外務省本省
主査
(国際文化学部ヨーロッパ・アメリカ学科英米語コース 2007年3月卒業)

水谷 正孝さん

※学部・学科等の情報は当時の名称です。

フィリピンでの国際参加プロジェクトが、
途上国の問題に関心を持つきっかけに。

現在のお仕事について教えてください。

外務本省の国内広報室に配属され、外務省のホームページや学生向け等の事業実施などを通じた日本の外交政策や外務省の仕事などに関する国内向け広報活動を担当しています。

外交官をめざしたきっかけは何でしたか?

2年次に参加した国際参加プロジェクトです。フィリピンでのボランティア活動に従事し、途上国と呼ばれる諸国に関心を持つようになりました。その後、大学卒業後に在外公館派遣員としてタイ所在のチェンマイ日本国総領事館で勤務。イギリスへの大学院留学を経て、在外公館専門調査員として在マーシャル日本国大使館勤務を経験し、最終的に外交官という職業をめざすようになりました。

どんなときにやりがいを感じますか?

日本代表として世界を舞台に働くことにやりがいを感じます。政府関係者を含むさまざまな国の人々と信頼関係を構築し、日本と諸外国双方にとって有意義な案件や取組、人的な交流が進展したとき等に、特に大きな達成感を覚えます。国と国との間での助け合い、地球規模でのさまざまな諸課題に携わることができます。

教育を受けられることは、当たり前ではない。
チャンスを最大限に活かしてほしい。

大学時代に熱中していたことは何ですか?

英語や国際関係の授業に力を入れて取り組んでいました。特に交換留学生として、協定校のアメリカ・マレー州立大学で約10ヶ月間に渡り学んだ経験は、語学力はもちろん、異文化での適応力を向上させました。留学を含め、天理大学での学びは、英語「を」学ぶから英語「で」学ぶことへの基礎体力になりましたし、学術的にも、大学卒業後に留学したイギリスの大学院での学びにも大きく役立ちました。

大切にしているモットーはありますか?

困難な状況があっても、全ては自分の成長のためなんだと考えるように心がけています。壁にぶつかったり落ち込んだりしたときは、小さなことのように思えることでも感謝できることにいつも以上に意識的に目を向けて、前向きに切り替えるようにしています。

外交官に興味を持つ学生にメッセージを。

最近の国際情勢をみても、「外交」に求められる役割は益々高まっていると個人的にも感じます。日本、そして世界の平和のために貢献したい想いがあれば、外交官はそれを具現化できる職業のひとつだと思います。世界を見渡せば、教育を受けられることは決して当たり前ではありません。高校や今後の大学での教育の機会を最大限活かしながら、将来に向けて今という時間を大切にして頑張ってください。応援しております。

略歴:
2007年~2009年:在外公館派遣員 在チェンマイ日本国総領事館 勤務
2010年~2011年:ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院大学院(開発経済学修士号取得)
2012年~2016年:在外公館専門調査員 在マーシャル諸島日本国大使館 勤務
2017年:外務省経験者採用試験(外務専門職相当の中途採用試験)に合格し入省
2017年~2021年:在フィジー日本国大使館 二等書記官
2021年7月~9月:外務本省 東京オリンピック・パラリンピック事務局 主査
2021年10月~202310月:外務本省 総合外交政策局 国際安全・治安対策協力室 主査
2023年10月~2024年現在:外務本省 大臣官房 国内広報室 主査

ページ先頭へ