「同じ人間同士なら、言語や人種など関係なく話せば通じるはず。丁寧なコミュケーションで交流できれば、いがみ合うこともないと思っています」。
そう話す、深尾さん。人と話すことが大好きという深尾さんは、自分と異なる価値観や考え方との出会いを大切にしているそうです。
現在の学科を選んだ理由は?
誰かと話すことが好きなので、もっと日本語の構造や実態を知りたいと思ったからです。
どんなテーマで、学びに取り組んでいる?
「方言」を主題とする卒業論文の執筆に取り組んでいます。皆さんも普段から「関西弁」や「なまり」といった言葉をよく聞くと思いますが、私はそのなかでも学校で使ったり、見たりする道具などの呼び名について調査をしています。
具体的に、どんな調査を?
例えば、「上履き(うわばき)」と「上靴(うわぐつ)」、「下駄箱」と「靴箱」のように学校ごとで呼び方が複数に分かれるものを取り上げ、主に関西の10代後半から20代後半くらいの人々を対象にアンケートやインターネットでの調査を行います。並行して「中納言」という、コーパス検索サイトを使いながら、「現代日本語書き言葉均衡コーパス」や「日本語話し言葉コーパス」での出現状況も確認しようと思っています。
「学科での学びは、教員などの専門的な職業に就く場合はもちろん、どんな進路でも役立つ知識や力になると思います」。
深尾さんは、国文学や国語学を学ぶ楽しさをこんな風に語ります。
日本の文学や日本語を学ぶ醍醐味は?
国文学の場合、歴史上の出来事や文学に触れるなかで、高校生のとき以上に昔の文化を色濃く感じることができます。国語学の学びは、相手に分かりやすく伝える方法を模索したり、表現を見直したりするきっかけになります。
あなたに影響を与えた「CONNECT(つながり)」は?
私には中学の頃に出会って、それ以降仲のいい友人がいます。彼女の周りにはいつも人が集まり、彼女を知る人は皆、彼女のことを慕っています。一方、私は内気な性格でしたが、彼女とともに過ごした日々のおかげで、自分から心を開くことの大切さが理解できました。
天理大学でお気に入りの場所は?
学生ホールです。授業の合間に、友人たちとたくさん話した思い出が詰まっています。
社会を良くするために、何が必要?
お互いを大事にしあって、必要以上に干渉しないことが大事だと思います。
最後に、将来の目標について教えてください。
自身の母のように愛情深く、父のように優しい人間になりたいです。
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