「心光会の活動を通して、人とのつながりが増えていくことがとても楽しいです」。
社会福祉を学ぶ、木下さん。学科での学びとともに、学生自治会である心光会での活動にも熱中しているそうです。
どんな活動をしている?
年間のさまざまな行事を企画・運営し、天理大学生のより良い大学生活に向けた日々の活動を行っています。
大変なことはある?どんな風に乗り越えた?
大学行事となると規模も大きく、予測されるリスクへの対応を考える必要もあります。意見がまとまらないときもありますが、意見が対立するときでも、まずは相手の意見を一度受け止めるように心がけています。
活動の醍醐味は?
人と人とのつながりの中で、相手を尊重する大切さを学べることです。
「私は小学4年生から中学卒業まで、里親のもとで暮らしました。そのときの経験から、児童相談所のソーシャルワーカー(児童福祉司)になることをめざしています」。
木下さんは自分自身の経験を振り返りながら、これまで影響を与えてくれた大切な出会いについてこう話します。
あなたに影響を与えた「CONNECT(つながり)」は?
友人、地域の人々、担当してくれたワーカーさんたち、本当の家族——誰もが私にとってかけがえのない縁でつながっています。環境の変化についていけず、辛い時期もありましたが、支えてくれた人たちに感謝しています。天理大学に入学したのは、里親家庭の実子で、私と同い年のきょうだいが天理で学んでいる姿に影響を受けたためです。彼女にかけてもらった言葉は、今でも折りにふれて思い出します。
天理大学で影響を受けた先生は?
社会福祉学科の深谷弘和先生です。深谷先生と出会えたことは、私が天理大学に来て良かったと思えるご縁のひとつです。先生が担当する講義の内容は簡単ではありませんが、だからこそ勉強になり、新しい気づきをもたらしてくれることばかりです。先生の教え子であることを誇りに思っています。
社会を良くするために、何が必要?
社会福祉の勉強を通じ、若者の投票率が低いと高齢者向けの政策が多くなってしまうのだと気づかされました。少子化問題や家族のあり方、LGBTQ+など、社会は変化しています。日本も世界に遅れをとることなく、新しい未来に向かうために、まず私たち若者が政治に関心を持つことが大切だと思います。
最後に、将来の目標について教えてください。
児童相談所のソーシャルワーカー(児童福祉司)になって、助けてもらった恩を返していきたいと考えています。また、私自身が幸せな家庭を築き、その姿を里親さんたちに見せることで親孝行ができればと思います。
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