「早期発見、早期治療にかかわることのできる臨床検査技師という職業に、高校時代から興味を持っていました」。
そう話す、臨床検査学科の枡本さん。天理よろづ相談所病院で臨地実習ができる点に惹かれ、天理大学を選んだそうです。
どんなテーマについて学んでいる?
臨地実習で興味を持ち、生体検査学における「神経伝導検査」*を卒業研究のテーマに選択しました。
*末梢神経を電気で刺激して誘発される筋反応や神経活動電位から末梢神経の機能を調べる検査
研究の醍醐味は?
被験者に電極を当て刺激をして誘発される信号を記録するのですが、操作の仕方を工夫し試行錯誤を繰り返すことによって、再現性の良い納得のいく結果が得られたことです。
どんなところが難しい?
神経の通り方は人によりさまざまなので、被験者によっては難しく結果がでないこともあります。技師さんの指導を次の検査につなげるように取り組むことで、対応力が向上したと感じています。
「私が取り組む研究テーマは、今までとは違った神経の評価法の確立につながる内容です。早期発見や治療経過の確認によって、一人でも多くの人が健康な生活に近づくことができれば、携わった者としてうれしく思います」。
そう話す枡本さんは、臨床検査技の国家試験合格をめざしています。
学科の学びは、キャリアにどうつながる?
医療学部の学びは、仕事に直結しています。一般的には医療学部=病院やクリニックというイメージが強いですが、医療機器や試薬などを扱う分野の企業など、実際にはさまざまな進路が開かれています。
社会には今、何が足りないと思う?
愛です。インターネットでの誹謗中傷などが増えていますが、それぞれが先のことまで考えられるようになるといいのかなと思います。
最後に、将来への意気込みについて教えてください。
世界各地に旅行して、多様な人とたくさんの話がしてみたいです。
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