言葉で伝えられない気持ちを表現する、ダンスの魅力。ドイツ・マールブルクでの海外公演を終えて。

体育学部 体育学科
スポーツ文化コース 4年次生

小山 結美佳さん

※学年は、2024年3月時点での情報です。

「ダンスの魅力は、言葉で言い表せない感情を表現できること。ダンスを通じた人とのつながりで成長できたこともうれしいです」。

体育学科の小山さん。創部から50年以上の歴史を持つ天理大学創作ダンス部にて主将を務め、部員をまとめました。小山さんがダンスを始めたのは、中学生の頃だそうです。

最初にダンスと出会ったのはいつ?

もともと身体を動かすのが好きで、父親が運営する体操スクールに通っていたのですが、中学1年生の時にダンス部を見学して、キラキラした衣装や雰囲気に惹かれて入部しました。それ以来、高校から大学までずっとダンスを続けてきました。

天理大学に入学した理由は?

私の出身校である帝塚山中学・高校には、天理大学出身の恩師が何人かいたこともあって、天理大学や創作ダンス部の話をよく聞いており、興味を持ったことがきっかけです。

大学4年間で一番熱中したことは?

創作ダンス部の活動と学科の授業に、熱心に取り組みました。体育学科には、創作ダンス部顧問の塚本順子先生が担当する『身体コミュニケーション論』や稲葉慎太郎先生の『スポーツマネジメント』など、コミュニケーションとしてのダンスを考えたり、スポーツ経営の裏側と成り立ちを学んだりするさまざまな授業があります。スポーツやダンスを多角度から考える視点が身につきました。

2023年、創作ダンス部は“ダンスの甲子園”とも呼ばれる『全日本高校・大学ダンスフェスティバル』において2度目の受賞となる実質2位相当の『NHK賞』を受賞。小山さんは作品づくりをメインで担当した副キャプテンを支え、2024年2月には創作ダンス部初となるドイツでの海外公演も経験し、マールブルクでの公演は大成功を収めました。

上に立つのは以前から得意だった?

全く得意ではありませんでした。高校時代は自分から発言することが苦手、恥ずかしいから練習の声出しもあまり堂々とできないほどだったんです。転機になったのは、創作ダンス部への入部です。同期に優しい子が多いから自分が引っ張らなければいけないかも、と考えるようになり、率先した行動を心がけるようになりました。家族や高校時代の恩師からも『成長したね』と驚かれることも多く、自分で変わろうと思って変われたことがうれしいです。

ドイツ公演はどうだった?

マールブルクのギムナジウム(※欧州の中等教育機関)で公演できることになり、本格的な円形舞台で、しかも海外で踊る経験は初めてなので、出発前からとても楽しみにしていました。本番当日は、朝からリハーサルを重ね、舞台の大きさや造りに合わせた調整を入念に行いました。日本人とは違った反応なども感じられて、今まで仲間とともに4年間励んできたことが実を結んだことに素直に感動しました。

卒業後の進路は?

大学卒業後は、天理大学大学院体育学研究科体育学専攻(修士課程)に進学します。大学院では振りの習得スピードにおける視線行動の違いを検証し、指導法に役立てたいと思っています。

どんな社会人になりたい?

将来は父が経営するスポーツスクールを引き継ぐことが目標です。スポーツやダンスを通じて、子どもたちに相手を思い遣ることの大切さを伝えていけるように、努力すること、感謝することを忘れずに、置かれた環境で努力を続けたいと思います。

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