「今熱中しているのは、神楽です。現在は地元の神楽社中『成羽社(なりわしゃ)』に所属し、年間を通じて神社の祭礼で奉納したり、各種イベントに出演したりしています」。
歴史文化学科の秋山さんは、子どもの頃から習い始めた「神楽」(神前で神をまつるために演じる舞楽)に取り組みながら、民俗学を専攻して学んでいます。
何がきっかけで神楽を始めた?
子どもの頃、同級生が習っていた子ども神楽に加わったことです。それから本格的に神楽を習い始め、現在に至るまでずっと続けています。
学科では何を学んでいる?
民俗学を専攻しています。民俗学に興味を持ったきっかけも、幼少期から親しんできた神楽でした。神楽を通じて身近に感じる芸能や祭礼、民間信仰などについてこれまでどんな研究が行われてきたのか知りたいと思い、今の専攻を選びました。
「コロナ禍の最中は、神楽を舞うことができずとにかく苦しかった」。
そう話す秋山さんは、卒業後に地元で就職したあとも、生涯にわたって神楽を舞い続けることが目標だそうです。どうやら神楽には、そこまで秋山さんを惹きつけてやまない魅力があるようです。
神楽の醍醐味は?
先輩から新たな演目を任され、与えられた責任と信頼に応えようと奮闘するときです。先輩からかけていただいた「若いうちはセーブするな」との言葉を大事にしており、失敗を恐れず全力で取り組むようにしています。学科での学びで神楽を民俗学の観点から紐解くことで、面白さがいっそう増していくのを感じています。
神楽の上達に役立つものは?
大学で書道部に所属しているのですが、心技体が鍛えられることで神楽芸に還元されるのを感じます。
神楽が地域社会に発揮する力とは?
祭礼やイベントを通じ、地域の方がつどい、つながり合う機会づくりに貢献できていればうれしいなと思っています。
将来の夢や目標を教えてください。
仕事でも神楽でもその道を極め、多くのひとが「好きなこと」を続けられる社会づくりに貢献したいです。
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