
今年度より看護学科主任を拝命しました山中と申します。よろしくお願いいたします。通常なら学科の方針を述べるところですが、私のことを書かせて頂きます。
臨床経験の後半8年間は緩和ケアチームの一員として院内横断的活動をしていました。緩和ケアチームは医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、社会福祉士などの多職種で構成されており、各々の専門性を統合して、患者さんやご家族にとっての最善を検討します。チーム活動をしてみると、他の職種と機能や役割に重なり合う部分が多く、看護独自の活動を説明することが難しいと感じることがありました。また、がん性疼痛看護認定看護師であった私は、鎮痛薬の知識を活かせることにやりがいを感じる一方で、ミニドクターになってはいけない、がん性疼痛看護の本質は何か、と自身に問いかけるようになっていました。この答えは研究によって明らかにするしかないと思い立ち、退職して大学院に進学しました。その後14年間がん性疼痛看護の研究を続け、昨年、集大成となる論文を公表して一仕事終えることができました。
研究職として大学に勤めると、図らずも教育にも従事することになりました。教員になると臨床で働いていた頃よりも「看護とは何か」を考える機会が増えました。学生さんとの世代間ギャップに戸惑いながら、どういう授業をしたら看護が伝わるのか、日々奮闘しています。最も楽しみなのは臨地実習に行くことです。最初は緊張していた学生さんが、様々な経験やチャレンジによって大きく成長していく姿は尊いとさえ思えます。加えて、講義や演習で教授してきたことが役立っているのか、何が足りないのかがよくわかり、授業改善につなげることができます。もうすぐ4年生の看護統合実習が始まります。今、朝ドラ「風、薫る」のヒロイン達も「看護とは何か」を探しています。私も4年生と一緒に探してみたいと思います。
文責: 医療学部 看護学科学科主任 山中 政子