
6月17日、天理高校図書室において、「天理高校第2回図書委員会イベント―天理大学中国語学科との読書会」と題した、天理高校図書委員会の生徒と天理大学中国語学科との交流会が開催されました。本交流会は本学中国語学科科目である「ボランティア中国語A」の授業の一環として、履修者が高校の生徒さんに中華文化の魅力の一端に触れてもらいたいという思いから企画・実施したボランティア活動です。
この企画は、天理高校図書室の先生と中国語学科の教員が研修会のグループワークで交流したことをきっかけに実現したものです。図書室の利用促進や、生徒たちが本に親しむ機会を増やしたいという思いから、「みんなが知っている絵本を日本語と中国語で読み聞かせしたら面白いのでは」というアイデアが生まれ、今回の読書会イベントへと発展しました。
はじめに、中国語学科主任の中川裕三教授による模擬授業「世界で通じる中国語」が行われました。中川教授は、中国語が中国本土だけでなく台湾や世界各地の華人社会で広く用いられていることにも触れながら、中国語には1,000を超える方言が存在する一方で、中国の標準語である「普通話(プートンホア)」と台湾などで用いられる「華語(ホアユー)」はいずれも北京語を基盤としており、発音や文法の基本は共通していることを紹介されました。また、中国と台湾における漢字の違いについても具体例解説が行われました。 中国語に1,000以上もの方言があるという話題には、高校生から思わず「えー!」という驚きの声が上がる場面も。身近な漢字を題材にした説明にも熱心に耳を傾け、中国語や中国文化への理解を深めていました。

続いて、中国語学科の授業「ボランティア中国語A」を履修する学生たちが、日本語と中国語による絵本の読み聞かせを行いました。天理高校出身の伊藤美詞さんは、中国語版『はらぺこあおむし』の朗読を担当。「1年余りの学習期間でも、ここまできれいな発音で中国語を話せるようになることを知ってもらえたらうれしいです」と語り、天理大学で培った正確で美しい中国語を披露しました。高校生たちは、日本語版との違いに耳を傾けながら、中国語ならではのリズミカルで豊かな響きを楽しんでいる様子でした。


最後は、中国雑技のパフォーマンスを披露。中国ごまや皿回しなどのパフォーマンスが音楽に合わせて次々に繰り広げられ、技が成功するたびに会場からは大きな拍手が送られました。
その後の交流タイムでは、「やってみたい!」という生徒たちが次々と挑戦。中国ごまや皿回しに夢中になり、自然と笑顔があふれる時間となりました。
また、中国の伝統衣装を試着できる体験コーナーも人気を集め、チャイナ服に身を包んだ生徒たちはポーズを取って写真を撮り合うなど、思い思いに中国文化に親しんでいました。
絵本の読み聞かせや文化体験を通して、高校生たちは中国語や中国文化への理解を深めるとともに、大学生との交流を楽しみました。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、学びと発見に満ちた充実したひとときとなりました。




【中川裕三教授コメント】
学生たちは企画の立案から準備、当日の運営まで主体的に取り組み、自ら考えた内容を実践する貴重な機会となりました。また、高校生の皆さんに楽しんでいただけたことで、学生たち自身も大きな喜びと達成感を得ることができたと思います。
今回の活動を通じて培った主体性や協働する力を生かし、今後も地域社会との関わりの中で、自分にできる社会貢献を考えながら行動してくれることを期待しています。
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