民俗学コース科目「フィールドワークからみる民俗文化」では、日本の祭礼文化の多様性や現代的な課題について学んでいます。なかでも、教室での講義にくわえ、現地での祭礼見学(フィールドワーク)を通して、学生が主体的に学修することを重視しています。今回、授業の一環として、5月5日に田原本町矢部で伝承されている「矢部の綱掛け行事」(田原本町指定文化財)を受講生とともに見学しました。
当日は、午前中から町内で行われた祭りの様子を見学しました。地域の人達が綱を担いで集落を巡るなか、学生たちも一緒に歩き、祭りを間近で体験しながら見学を行いました。見学中には、地域の方々に疑問に感じたことを積極的に質問する学生の姿も見られました。多くの学生にとって、民俗行事を実際に見ることは初めてであり、大変貴重な経験となりました。今後も、奈良県内に伝承されている多様で豊かな民俗行事の見学を実施し、五感を通じた学びを深めていきたいと考えています。田原本町矢部の方々には当日大変お世話になりました。この場をかりて、深く御礼申し上げます(民俗学コース教員 松岡薫)。
参加学生のコメント
- 始めて野神行事に参加しましたが、事前に思っていたよりも雰囲気は堅苦しくなく、楽しめました。そして、行事を見学していると、綱を持って訪問する家や綱の先頭をどちらの木に付けるべきかなど、様々なことが事細かに定まっていることがわかりました。なぜ、そうした決まり事になったのか興味を持ちました。
- 初めて本格的な藁の蛇を見ました。老若男女問わず地区住民の方々が積極的に参加していて、伝統と共に地区の強いつながりを感じることができました。
- 初めて野神行事に参加したのですごく新鮮でした。神事なのに、行事の最後に僧侶の方がお経をあげていて、神仏習合の所が特に新鮮で興味深かったです。



