
歴史文化学科考古学コースでは、教員・学生有志が参加する遺跡調査チームが、自治体等の要請を受けて各地に出動し、遺跡探査などの実践的な調査研究を推進しています。
https://www.tenri-u.ac.jp/news/39688/
とくに、発掘することなく地下の様子を探る遺跡探査は1990年代から取り組みを進めており、現地で取得したデータは専用ソフトで解析し、地下遺構の有無を検討していきます。
探査で得られたデータは、遺跡の調査、保存・活用のさまざまな局面で用いられます。
今回は、徳島県に文化財専門職として勤務する有本結香さん(歴史文化学科卒業生)から相談があり、5月10日~11日、南陽町に所在する多良古墳群(たらこふんぐん)で地中レーダ探査を行いました。非常勤講師を含む教員3名(岸田・桑原・小田木)、学生5名(4年次生:2名、2年次生:3名)が参加し、現場で汗を流しました。
探査の目的は、保存が決定した多良1号墳・2号墳の埋葬施設に関する情報を得ることでした。




参加者コメント
- 前回よりも確実にスキルアップしていると感じました。探査の仕組みや手順を前回よりもよく理解できスムーズに作業をすることができました。自分の技能の広がりを感じ、嬉しかったです。(光川千晶:歴史文化学科考古学コース2年)
- 私にとって4回目の探査で、以前よりも機械の使い方などを理解し、動けていたと感じます。現場が思っていた以上に山道でしたが、充実した貴重な体験でした。(福島眞奈:歴史文化学科考古学コース2年)
- 今回の探査は、機械の扱いや記録など自分から動ける場面が増えました。遠方で不安もありましたが、皆さんの手助けがあって無事に作業を終えることができました。(小木曽真彩:歴史文化学科考古学コース2年)