「ソーシャルワーク論2」の授業では、ソーシャルワークに関する本を紹介する時間を持ちました。ソーシャルワークとは、生活上の課題を抱える人や、その人を取り巻く社会に働きかける専門的な支援のことです。
ソーシャルワークを学んできた学生たちが探してきたおススメの本とその紹介文の中から、「読みたい」と思った本を選び、投票しました。投票を集計した結果、上位5位に入った本をご紹介します。
寺本晃久・岡部耕典・末永弘・岩橋誠治著
『ズレてる支援! : 知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の対象拡大』(2015年出版)生活書院

支援を必要としている人と支援をしている人は意外とかみ合っていない。
支援に決まりはなく、個別に生じる事柄に対応していく。
正しい支援方法をするのではなく、支援について考えることが大切!!
(紹介者:1年次生 楢橋萌実)
山野則子・野田正人・半羽利美佳 編著
『よくわかるスクールソーシャルワーク』(2016年出版)ミネルヴァ書房

この本は社会福祉概論の教科書と同じ書房が出版している本です。なので、とても読みやすくなっています。実際、自分はスクールソーシャルワーカーを目指していますが、スクールソーシャルワーカーについてなどは授業できいたこともないので、そういった人が見て、「スクールソーシャルワーカーとは」について、歴史などさまざまなことが学べます。将来この就職を目指している人には是非よんでもらいたいと思います!
(紹介者:1年次生 阪本燈一)
幸重忠孝・村井琢哉著
『まちの子どもソーシャルワーク』(2018年出版)かもがわ出版

まちに住んでいる子どもたちはいつもどのように過ごしているのか?もし貧困や孤立を抱えている家庭だった場合どうなのか。普段接している学校の先生や親以外の大人と出会うことで、貧困によって奪われる楽しさやうれしさが満たされる。しかしこの出会いは自然には生まれない。「まちの子どもソーシャルワーク」は出会いを作るための新たな取り組みである。
(紹介者:1年次生 吉田英明)
斎藤義彦著
『死は誰のものか―高齢者の安楽死とタ-ミナルケア(2002年)ミネルヴァ書房

医療において賛否両論の意見がある消極的安楽死(尊厳死)について書かれています。実際に治療を受ける人にとっては何が最善なのか、自分の親がもし治療を中断したいと言ったら、その意見を本当に尊重できるのだろうか、など様々な意見を考えさせられる作品になっています。
(紹介者:1年次生 上野あゆみ)
高口光子著
『認知症介護びっくり日記』(2008年出版)講談社

あるおじいさんは、認知症の教科書に出てくるような方でした。大声を出す、昼夜かまわず徘徊する、唾を吐き散らす、場所をわきまえず放尿する、といったまさに認知症の“お手本”のような人で、入所3日目に他のお年寄りの頭をポカリとやってしまい、その日の職員会議でこのおじいさんのことが真っ先に議題にのぼります。
(紹介者:1年次生 平野晃弘)