「ピア・サポーターズ」イベント「TALKING CLUB」が、11月21日と12月19日、天理大学情報ライブラリー本館において開催されました。
「ピア・サポーターズ」は、情報ライブラリーで平日3限から5限に活動している学生グループで、主に来館する学生に対して、ライブラリーが提供しているサービスの利用支援を行っています。
第18期の「ピア・サポーターズ」のメンバーには日本人学生だけでなく留学生も入って共に活動しています。そうした関係から、同じ大学で学ぶ留学生の国の文化や考え方を知ってもらおうと、日本人と留学生が交流する機会として、「TALKING CLUB」イベントを企画・開催しました。
第1回目(11月21日)は、留学生10人を含む16人が参加しました。冒頭、司会をつとめた内山ヴァルーエフ・ケンさん(地域文化学科4年・枚方なぎさ)が、イベントの目的を説明した後、自己紹介を行いました。続いて参加者全員が自己紹介を行い、自身の出身国の紹介、好きな食べ物などについて話しました。
その後、内山さんより「ステレオタイプ」という日本語について、具体的事例をもって説明がなされました。「ステレオタイプ」について理解した留学生らは、それぞれの国にも「ステレオタイプ」があること、そのエピソードなどを語り合いました。
第2回目(12月19日)のトークテーマは「新年の過ごし方」。この日も司会を務めた内山さんが、日本のお正月について写真を用いながら分かりやすく紹介しました。
続いて、留学生は自身の出身国、留学経験のある在学生は留学先の国の新年の過ごし方や年末年始のイベントなどについて、同様に紹介しました。
今回紹介されたのは、韓国、台湾、中国、キルギス、フランス、ロシア、コロンビア、ブラジルのそれぞれのお正月の過ごし方について。コロンビアからの留学生が、ブドウと時計の映っている写真をスライドに投影し、「これは、翌年の12ヶ月の幸運を祈り、年明け前に12粒のブドウを食べて、1粒食べるごとに心の中で願い事をするという習慣があるから」と説明しました。
このエピソードを聞いた在学生は、それに似た習慣として、日本では節分の日、豆まきの後に年齢の数だけ豆を食べて、1年間の無病息災を祈る習慣があることを紹介しました。
また、年末年始にかけて街をイルミネーションで彩る国や、新年のお祝いに花火をあげる国が多いこと、各国の年末年始の特別な食事についての特徴や、料理に込められた意味が説明されるなど、「新年の過ごし方」というテーマのもとにそれぞれの国の文化を知る、充実した国際交流体験となりました。
その後、キルギスからの留学生の提案で、日本のお正月の伝統的な遊び「福笑い」を皆で楽しみました。
情報ライブラリーでは、「ピア・サポーターズ」のメンバーを中心に、日本人と留学生が互いに交流できるイベントの企画を今後も行っていく予定です。
「ピア・サポーターズ」のサポートデスクは、本館2階Uテラスにありますので、どうぞお気軽にお声かけください。