12月8日に開催された「奈良マラソン2024」に天理大学の学生が多数、ボランティアスタッフとして参加しました。
今年で15回目を迎えた奈良マラソン。42.195kmのフルマラソンに加え、42,2kmのペアリレーマラソン、10kmの世界遺産10K種目、前日に行われた2km×2周のミニ奈良マラソンを含め、国内外から1万6千人以上のランナーが古都奈良の街を駆け抜けました。
奈良マラソンは近年、中国人をはじめとする外国人ランナーが多く出場することもあり、通訳ボランティアとして、国際学部中国語学科の学生と留学生、英米語学科の学生が総合案内や手荷物管理、スタート地点、抽選会場までの誘導を各言語で行いました。
また、奈良マラソンのイベントとして行われた「奈良マラソン2024EXPO」には、天理大学と包括連携を結ぶ天理市、大塚製薬株式会社の三者が協働でスポーツ飲料試飲のブースを出展。ここでも、中国語学科の学生が熱中症予防の啓発を行い、来場者や走り終えたランナーたちに試飲を呼びかけました。
当日は関連イベントも開催され、「なるほど肝炎@奈良マラソン2024〜あなたの肝臓大丈夫?肝臓と筋肉と運動の密接な関係」と題したステージトークショーに、本学の医療学部臨床検査学科の学生と教員が登壇しました。
このトークショーでは、奈良県立医科大学消化器・代謝内科の吉治仁志教授と橿原市出身のタレント福本愛菜さん、奈良県在住の落語家桂ちきんさんが肝臓と運動の密な関係についてトークを展開。奈良県が肝炎ウイルス感染の検査率が全国でも下位に沈んだことを受け、日本肝臓学会はその脱却を目指して昨年「奈良宣言2023ALT>30」を発表したことに言及しました。
続いてステージに立った、医療学部臨床検査学科の藤原美子講師と4年生の学生3名は、肝機能障害の早期発見・予防を啓発するため、臨床検査の役割や、肝機能の検査数値であるALTの説明や、健診や検査の重要性などを参加者に分かりやすく伝えました。
また、この他にも陸上競技部が競技役員として、サッカー部が沿道整理等の役割を担いました。
コロナ禍以降自粛されていた「奈良マラソンEXPO」のブース出展も完全に解禁され、多くの人出があった今回の奈良マラソン。学生たちにとって大学で学んだ語学や医療の知識、そしてボランティア精神を発揮できる良い機会となりました。
参加学生コメント
中国語専攻 4年生 河合雅珠さん
「ランナーゲートでの選手誘導や抽選会会場のサポートを行いました。中国人ランナーからゴール後に配られるおかきの配布場所を尋ねられ、中国語でおかきを説明することに苦戦しましたが「お菓子」と言い換え、なんとか伝えられました。中国語で会話をする機会は多くないので、声をかけていただけたことが嬉しかったです。」
中国語学科 1年生 原澤一輝さん
「奈良マラソンはテレビでしか観たことがなかったので、ボランティアとして会場でサポートができてとても良い経験になりました。
これからさらに語学力を磨き、来年はもっと流暢な中国語でランナーたちをサポートしたいです。」
中国語学科 1年生 大久保柚月さん
「天理市・大塚製薬・天理大学のブースで試飲の案内を担当しました。授業で学んだ中国語会話を実践してみたくて参加しましたが、思った以上に多くの外国人ランナーが出場していて驚きました。中国人ランナーからは気さくに声をかけていただき、会話を楽しむことができました。」
臨床検査学科 4年生 桝本崚さん、植田なごみさん、水本乃衣さん
「授業を通してALT値を知ることの重要性を学び、10月に行われた「まちの保健室」でも天理市民に啓発を行いました。今回は天理市内だけでなく、奈良県や県外の方にも臨床検査の視点から早期検査の必要性と効果を伝えられたと思います。緊張しましたが、頷きながら聞いてくださる方も多く、受診のきっかけに繋がると嬉しいです。」