外国語学科スペイン語コースでは、6月から7月にかけ、3名もの協定校関係者の先生方に来学いただく機会に恵まれました。そこで本コースの授業に先生方をお招きし、特別講義を 開催いたしました。
まず6月 27 日の「伝道スペイン語」の授業では、前天理教コロンビア出張所⻑の清水直太郎先生を講師としてお迎えしました。清水先生は、コロンビア国立バジェ大学との交流協定締結にご尽力され、今も本学の海外アドバイザーとして同大学との関係維持に努めておられます。
バジェ大学での留学時代を含め、約 20 年にわたって海外布教の第一線で活躍された経験をもとに、日本ではまだあまり知られていないコロンビアの魅力をはじめ、現地に溶け込み人々と交流するうえで必要な心構えについて、ときにユーモアも交えながらお話されまし た。そして講義の締めくくりには、「スペイン語圏は広大で多様な文化が織りなす魅力あふ れる世界。ぜひ学生時代にその世界を体感してもらいたい」と、熱い思いを受講生たちに届 けてくださいました。
また7月16日には、メキシコのプエブラ栄誉州立自治大学(BUAP)教授の山本明子先生による特別講義が行われました。山本先生は本学旧イスパニア学科の卒業生で、現在は BUAP の言語学部にておもに日本語教育に携わっておられます。 講義では、教育・研究・文化施設が充実した複数のキャンパスや、世界遺産に登録されているプエブラの美しい旧市街地などが映像とともに紹介されました。現地では日本への好感度が高く、日本からの留学生はすぐに友人ができるとの話に、受講生は興味深く耳を傾けて いました。
そして7月17日には、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学(USC)博士課程に在籍中の髙橋水無子先生をお招きしました。髙橋先生は USC 語学センターで 13 年勤務されたあと、現在はスペイン公立語学学校ア・コルーニャ校にて日本語講師として活躍されています。 「スペインへ留学した当初、知っていたスペイン語は4つのみ」だった髙橋先生。その後、 現地でどのように言葉を習得したのか、失敗談も交えながら先生独自の勉強法を披露して くださいました。そして、「海外での生活は、自ら動けば楽しい!何もせずに後で後悔するよりも、笑って失敗談を語れるメンタルを持ってほしい」と学生たちを激励し、講義を終え られました。
(国際学部外国語学科 野口茂・教授)