歴史文化学科歴史学専攻では、本年、24名の卒業生を送り出しました。その卒業生のみなさんに、大学生活を振り返り、将来への希望、在校生へのメッセージなどを記してもらいました。
自分と社会の〈ため〉になるアクションを 畔越 純
在校生のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。
講義や演習といった日々の授業に、意味を持つことができているでしょうか。
おかげさまで、僕はこのたび卒業というけじめを迎えるわけですが、迎える前に一つ後悔したことを伝えたいと思います。それは一つ一つのアクションに意義を持てなかったことです。
集大成である卒業論文では、既存の研究に対して新しい知見を付け加えたり、社会的意義を組み込んだり、自分の研究がどの意義を持つのか自覚することが大切だと気付きました。やってみたらこうなったという吟味されていない研究に価値がないとまでは言いません。ただ意義・目標を持つことで、自分を想像できたり達成感が感じられたりと、その時間を有意義に使うことができると僕は思います。
意義の持ち方、時間の使い方、行動の仕方は人それぞれで正解なんてありません。しかし、社会人にはできない、学生の今だからこそできるものはたくさんあります。ぜひ後悔のない選択をしてほしいなと思います。
お互い体には気をつけながら、自分の目標に向かって精進していきましょう。(進路:天理高等学校常勤講師)
