外国語学科タイ語コースは、6月11日、ピヤダー教授が担当する専攻科目「タイ語A(会話)」の授業の一環として、タイ料理研究家による特別講義「曽爾村における多文化共生」を開催した。
特別講義は、講師に奈良県曽爾村在住で、タイ北部チェンマイ県出身の料理研究家、アノタイ・オウプカム氏を招き、タイ語コースの学生の他、協定校のチェンマイ・ラーチャパット大学からの交換留学生が聴講した。昨年10月、奈良県山添村で開催されたイベントにゲストスピーカーとして参加したピヤダー教授が、同じくゲストスピーカーとして招かれていたアノタイ氏と出会い意気投合。今回の特別講義が実現した。
講義に先立ち、アノタイ氏が事前に準備し、受講生らが盛り付けなどを手伝いながら完成させたタイ北部の伝統料理「カノムチーン・ナムギオ」を試食。アノタイ氏が食材、調味料、調理方法について解説した。食材にはアノタイ氏が曽爾村の自宅で栽培している有機農法による「パックチー」を使用したとのことで、受講生は「本物のタイ料理」を通して実践的なタイ語会話を学習した。また曽爾村役場の製造マネージャーとして勤務しているアノタイ氏は自身の経歴を紹介しながら地域イノベーションについて説明し、同村における多文化共生の状況を学生に語りかけた。
(国際学部外国語学科教授 野津幸治)
【受講生の感想】向井真奈美さん(1年・大阪府立金剛)
「専門家による本格的タイ料理を初めて食べられて良かったです。自分も海外で働く可能性があるかもしれず、将来を展望するうえで参考になりました。」