おやさと研究所特別講座「教学と現代」が開催 2023.03.29 関連施設附属おやさと研究所講座特別講座「教学と現代」

3月25日、天理大学を会場に、おやさと研究所の2022年度特別講座「教学と現代」(天理総合人間学研究室、天理ジェンダー・女性学研究室共催)が開催されました。

今回のテーマは「『元の理』を描く―生命・ジェンダー・芸術―」。講師は日本画家の村田和香氏、コメンテーターは同志社大学嘱託講師の金子珠理氏でした。3年ぶりの全面的な対面開催となり、約70人が参加しました。

「元の理」は天理教の世界・人類創造の物語であり、様々な学問分野から探究がなされてきました。親神による泥海の中からの人間創造は、まさに「愛と苦心」の賜物であり、「生命(いのち)の委細」の物語です。村田和香氏には、美術表現を用いた、「元の理」の新たな“読み解き”を行っていただきました。

題材となるのは、2022年9月に天理市内で開催された、村田氏の個展「いのちのいさい」展における、30枚にわたる「元の理」の連作です。村田氏は、その制作プロセスを「元の理」の教理に即しながら解説し、多くの天理美術ファンを喜ばせました。

それを受けて、金子珠理氏は、専門の美学・芸術学とジェンダー論の観点などから学術的にコメントし、天理美術の本質が「求道」にあると指摘しました。

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