天理大学と株式会社モンベルが「天理大学・モンベル共同体」を結成 2024.04.02 学長室社会連携地域・企業との連携

天理大学(永尾比奈夫学長)は、株式会社モンベル(辰野勇会長)と「天理大学・モンベル共同体」を結成して共同の事業を営むこととなり、その調印式が3月27日、天理大学研究棟第3会議室にて執り行われました。
本共同体は、天理市から受託する施設の運営、物販、飲食、イベント事業を営み、人材育成・経済活性・観光の充実について、産官学連携で取り組むことを目的としていることから、調印式には並河健天理市長も同席しました。

本学と株式会社モンベルとは、2017年9月に包括連携協定を結び、アウトドア活動等の促進を通じた地域の活性化と本学における教育の質の向上及び調査研究活動の充実を目指すとともに、辰野会長を本学の非常勤講師(2010年から2017年)、客員教授(2014年から)として迎え、学生への教育・研究に関した連携も行ってきました。

 また、本学は天理市とも連携協定を結んでおり、市内における様々な地域連携事業の展開について会議を重ねてきました。そのなかで昨年9月、並河市長より、「天理駅前広場コフフンにある現カフェ運営者との契約が今年度末までなので公募に入る準備を進めているが、天理大学が市と連携し、人材育成や地域活性化につながる事業等を行い、施設運営してくれるのであれば積極的に協力したい」との提案を受けました。
 杣之内キャンパス・体育学部キャンパス・別所キャンパスの3キャンパスの中心となる天理駅前に施設をもつことで、大学としてより市民に届けられる地域貢献が可能となるとともに、教育上大きなメリットがあると考え、提案を受け入れるため、包括連携協定を締結している株式会社モンベルと共同体を結成する運びとなりました。

調印式に先立ち、永尾学長が、「近年、大学の価値を提供する場として社会連携が重要視されており、市からは地域創生についてその一役を担うことを期待されている。元来の駅前広場の施設運営理念を引き継ぐことはもちろん、大学としては学びの実践の場となるような授業を展開したい。また、本学4学部が持つ専門分野を提供できるイベントも開催し、地域住民の方々にも気軽に活用してもらえる企画を考えていきたい。」と挨拶しました。

その後、永尾学長、辰野会長が結成証書に署名。続いて辰野会長が挨拶に立ち、「本社としては、学生の皆さんには実学、つまり実践の場ではどういうことが必要となるのかを勉強していただきたい。アウトドアショップでは、天理の自然環境にマッチした品揃えで多くの方々を迎えいれたい。また、エコツーリズムの観点から山の辺の道の観光について皆さんと考えて地域活性の役にも立ちたい。」と述べました。

また調印式に同席した並河市長が「農業・観光分野の人材育成とビジネスの活性化が融合したパートナーが誕生したことを、市として感謝申し上げたい。『天理大学・モンベル共同体』を軸に、周辺の自治体とも連携して県の観光資源も一緒に盛り上げていき、産官学で取り組む意義を市民の皆さまにも共有したい。」と話しました。

天理大学は、この施設を統括する部署として、令和6年4月より社会連携センター室(岡田龍樹副学長 兼 センター室長)を設け、南団体待合所にて春学期より観光と農業に関する授業を行うとともに、観光案内所業務などを行う予定です。

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