【授業紹介No,2】地域健康教育方法論⑥⑦:個別健康教育 2023.06.05 医療学部看護学科 # 授業紹介

看護学科2年生は、地域の人々の健康増進や、病気の予防へのかかわりなどを学ぶ「地域健康教育方法論」を学んでいます。この授業は4月から開講され、健康教育に関するさまざまな理論や、面談技術やコミュニケーションも学んでいます。今回は第6講目と第7講目の様子をレポートします!

第6講目では、健康教育を行うための計画の立案、第7講目では健康教育の実践をしました。

健康教育とは、個人や集団を健康に導くために必要な知識や生活技術を提供するものです。今回は、「個人」を対象とする「個別健康教育」の計画立案と実践を行いました。

健康教育の場面は「数年前から会社の検診で血圧が高めであることを指摘されていた患者さんが、今日初めてクリニックを受診しました。医師の診察で『高血圧』と診断され、今後は通院して内服治療をすることになりました。あなたはクリニックの看護師です。医師の診察後に、患者さんに高血圧に関する教育をしてください」という設定です。

≪第6講目≫
学生は、これまでに身につけた知識や技術をフル活用しながら、グループで様々なアイデアを出し合って教育計画を練っていきます。座る位置はどうする? 最初の自己紹介はどうする? 高血圧を理解してもらうためにはパンフレットがあった方がいい? ところで練習はいつする? などなど。


≪第7講目≫
いよいよ実践です。
「患者さん」は、看護学科の教員です。看護師役は、グループの代表者です。
看護師役は緊張しながらも、グループで考えた高血圧に関する教育を「患者さん」に実践します。
グループメンバーは、得られた情報をホワイトボードに書き取りながら、看護師役の学生を見守ります。
1回目の実践を終えて、「さらに良い実践にするにはどうすればいいか」をグループで考え、2回目の実践に入ります。
2回の実践を終えると、場の緊張がとけて自然と拍手が沸き起こりました。
「患者さん」からは、今後につながる貴重なフィードバックをもらいました。


患者を受け持つ実習をまだ経験していない2年生にとって、はじめての「患者教育」でした。短い時間のなかでの準備は大変だったと思いますが、多くの学びを得ることができた演習であったと思います。

第8回目以降は、「集団健康教育」の計画立案・準備に入ります。立案した「集団健康教育」は、来る7月29日(土)・30日(日)、天理商店街「おやさとギャラリー」にて、地域住民のみなさまに実践いたします。お時間許される方は、ぜひともお立ち寄りください。お待ちしております。

(看護学科:森嶋)

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