基本情報
学位 | 京都大学博士(文学) |
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担当科目 | 歴史学研究入門1 文化交流史の研究1 東洋近世史料の講読1 東洋近世史料の講読2 東洋近世史演習1 東洋近世史演習2 東アジア史の研究 卒業論文演習<歴史> 東洋史要説 歴史文化入門ゼミナール1 歴史文化入門ゼミナール2 |
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現在の専門分野 | 明清時代の中国史、満洲史 |
現在の研究課題 | 元から明への制度継承 明代諸制度(政治・司法・財務・軍事・官僚人事等)の成立と展開 明清時代の政治史 明清時代の法制史 満洲から清朝への制度的展開 |
所属学会名 | 東洋史研究会、史学研究会、満族史研究会 |
経歴 | 有する学位:京都大学博士(文学)、1991年3月 京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学、1991年4月 京都大学研修員、1991年12月 京都大学人文科学研究所助手、1999年4月 本学専任講師、2004年4月 本学助教授、2012年4月 本学教授 |
メッセージ | 『史記』や『三国志』に出て来る印象的なエピソードは、誰でもいくつか聞いたことがあるのではないでしょうか。宋以後の中国史は、それに比べると馴染みが薄くて取っ付きにくい気がするかもしれません。しかし、モンゴルや東北アジア、朝鮮を始めとする東アジア全体を巻き込んで、新しい世界が組み上げられ再編されていくダイナミックな動きは、この時代ならではのもので、その一端に触れることができれば、いかに魅力的なものか理解していただけると思います。日本の中世・近世史も、その中に置いて考えてみれば、また新しい展望が開けてくることでしょう。近代を迎える前の東アジアが、一つの世界として成り立っていった様子を学んでみませんか。 |
研究活動詳細
著書
- アジア人物史第8巻 アジアのかたちの完成 (共著),集英社,280~336頁 2022年12月06日
- 大清律 刑律 2 (共著),平凡社,全体に亘るため区分できない 2019年03月18日
- 大清律 刑律 1 (共著),平凡社,全体に亘るため区分できない 2019年01月10日
- 八旗制度の研究 (単著),京都大学学術出版会,全頁 2015年02月27日
論文
- 東部ユーラシアにおけるモンゴル勢力の衰退とその政治的・経済的背景 (単著),『東洋史研究』第81巻第1号,68頁~103頁 2022年06月30日
- 清代遼東における食糧生産の長期動向ー盛京内務府糧荘を例にー (単著),『中国文化研究』第36号,61頁~98頁 2020年03月31日
- 明清律学与士人社会 (単著),(台湾)『法制史研究』第30期,111~154頁 2016年12月
- 清代中期の重慶商業界とその秩序 (単著),『東洋史研究』第74巻第3号,133~165頁 2015年12月31日
- 《読律佩觿》的撰写背景及其意義 (単著),満学論叢 第3輯,48~59頁 2013年09月
- 八旗制度再考(八・完)―新しい秩序の創出― (単著),天理大学学報 第232輯,85〜109頁 2013年02月26日
- 八旗制度再考(七)―政治構造とエートス― (単著),天理大学学報 第231輯,33〜62頁 2012年10月26日
- 八旗制度再考(六)―軍隊の編制と指揮・管理― (単著),天理大学学報 第229輯,57〜85頁 2012年02月26日
- 八旗制度再考(五)―軍事的背景と戦略― (単著),天理大学学報 第228輯,19〜47頁 2011年10月26日
- 清入関前漢人官僚対其政治的影響 (単著),『清代満漢関係研究』社会科学文献出版社,41〜57頁 2011年08月
- なぜ「冤抑」を訴えるのか―明代における告状の定型 (単著),『中国訴訟社会史の研究』京都大学学術出版会,225頁〜256頁 2011年03月31日
- 八旗制度再考(四)―ニルの構成と運営― (単著),天理大学学報 第223輯,49頁〜78頁 2010年02月26日
- 明初の対モンゴル軍事政策とその帰結 (単著),史林 第92巻第3号,27頁〜60頁 2009年05月31日
- 辺境と朝廷―一六世紀中国の北辺問題と中央政界― (単著),『空間と移動の社会史』ミネルヴァ書房,35頁〜62頁 2009年02月10日
- 八旗制度再考(三)―財政構造― (単著),天理大学学報 第216輯,19頁〜51頁 2007年10月26日
- 八旗制度再考(二)―経済的背景― (単著),天理大学学報 第211輯,35頁〜58頁 2006年02月26日
- 清代省例的基本特徴和對於工程的適用 (単著),Chinese Handicraft Regulations of the Qing Dynasty: Theory and Application, Munchen,127頁〜148頁 2005年06月
- 八旗制度再考(一)-連旗制論批判- (単著),天理大学学報 第208輯,83頁〜104頁 2005年02月26日
- 清朝入関以前のハン権力と官位制 (単著),『中国近世社会の秩序形成』 京都大学人文科学研究所,441頁〜468頁 2004年03月15日
- 明朝官僚の徴税責任-考成法の再検討- (単著),史林 第85巻第3号 史学研究会,33頁〜67頁 2002年05月01日
- 做招から叙供へ-明清時代における審理記録の形式- (単著),『中国明清地方档案の研究』平成9〜11年度科学研究費補助金(国際学術研究)研究成果報告書 京都大学大学院文学研究科,57頁〜86頁 2000年03月25日
- 明律適用の統一過程 (単著),東洋史研究 第58巻第2号,38頁〜81頁 1999年09月30日
- 明代裁判機構の内部統制 (単著),梅原郁編『前近代中国の刑罰』京都大学人文科学研究所 所収 1996年
- 清朝漢地征服考 (単著),小野和子編『明末清初の社会と文化』京都大学人文科学研究所 所収 1996年
- 清代則例省例考 (単著),『東方学報』67 1995年
- 戸部と戸部則例 (単著),『史林』73‐6 1990年
- 道光・咸豊期外省における財務基調の変化-張集馨の生涯を軸に- (単著),『東洋史研究』47-1 1989年
その他
- 書評:キム・ハンバク著『配流刑の時代―清朝と刑罰』 (単著),『法制史研究』73,211~216頁 2024年03月30日
- 書評:王天馳著「順治朝における旗人の法と刑罰―内閣題本を中心に―」(『東洋史研究』七六-三) (単著),『法制史研究』68,273~274頁 2019年03月30日
- 研究ノート:八期制度と「分封制」―杜家驥著「清初八旗政権の性格とその変遷」に寄せて― (単著),『満族史研究』第15号,81~99頁 2016年12月25日
- 研究ノート:清朝と「中央ユーラシア的」国家―杉山清彦著『大清帝国の形成と八旗制』に寄せて― (単著),『新しい歴史学のために』第288号,67~83頁 2016年10月30日
- 書評:城地孝著『長城と北京の朝政ー明代内閣政治の展開と変容ー』 (単著),『史林』第97巻第3号,100~106頁 2014年05月31日
- 訳注:『事林広記』刑法類・公理類訳注 (共訳),東方学報(京都大学人文科学研究所)第74冊,288頁〜297頁 2002年03月29日
- 翻訳:A.キューン著『中国近世の霊魂泥棒』 (共訳),平凡社 1996年
学会・社会活動等
一般活動
- 明清史夏合宿シンポジウム「〈大清〉の時代―満洲(マンジュ)の支配とは何だったか」(東京大学)にて口頭発表 2023年08月22日
- 「紛争と秩序」研究会(オンライン)にて口頭発表 2023年07月20日
- グローバルな視点でみるユーラシア大陸:第五回清朝と内陸アジア国際学術研究会(京都大学文学研究科羽田記念館)にて口頭発表 2019年08月03日
- 国際シンポジウム「2019清史研究の現在」(天理大学)にて口頭発表 2019年07月07日
- The 10th Kyujanggak International Symposium on Korean Studies (ソウル大学校)にて口頭発表 2017年11月25日
- 「明清中国的法律与社会変遷」国際学術研討会(香港中文大学)にて口頭発表 2014年09月06日
- 東洋史研究会大会(京都大学)にて口頭発表 2011年11月03日
- 清代満漢関係史学術研討会(中国社会科学院近代史研究所)にて口頭発表 2010年08月29日
- 満族史研究会 第18回大会(日本大学)にて口頭発表 2003年05月31日
- 3rd International Symposium on Ancient Chinese Books and Records of Science and Technology (Eberhard Karls Universitat Tubingen, Germany) にて口頭発表 2003年03月31日
講演・公開講座等
- 康熙帝と種痘 天理大学教員リレーエッセイ【感染症と人類】 ,天理大学,www.tenri-u.ac.jp/topics/q3tncs00002051ja.html 2021年05月14日
- 歴史学界の動向と「世界史」教科書 教職員のための夏の公開講座,天理大学,天理大学 2019年08月01日
- 档案史料に見える清代中国の商人 京都女子大学史学科公開講座,京都女子大学史学科,京都女子大学 2018年11月08日
- 内陸アジアの没落と清朝の勃興 満族史研究会第28回大会における公開講演,満族史研究会,大阪経済法科大学 2013年05月25日
- 明清之際司法制度的変化―従法律文書的形式来看― 台湾中央研究院歴史語言研究所法律史研究室専題講演,台湾中央研究院歴史語言研究所法律史研究室,歴史語言研究所研究大楼702室 2007年03月16日
外部資金による研究・活動等
- 八旗制度の研究 科学研究費補助金 学術図書 2014年
- 明清時代法律書の研究 科学研究費補助金 特定領域研究(A) 2001年-2002年