教員・研究者一覧

教授

国際学部
外国語学科
山本匡史 (ヤマモト タダシ)
YAMAMOTO Tadashi

基本情報

学位文学修士(1988年3月)関西外国語大学大学院
担当科目文化人類学概論 文化人類学概論 地域研究方法論<アメリカスA> 地域研究方法論<アメリカスB> 生活文化演習1<アメリカス> 生活文化演習2<アメリカス> 生活文化演習3<アメリカス> 生活文化演習4<アメリカス> スペイン語レベルC2 スペイン語レベルD2 アメリカス多文化共生論
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(受講対象者別)
現在の専門分野文化人類学・民族学
現在の研究課題メソアメリカ先住民の儀礼と世界観・米国におけるメキシコ先住民移民・イベリア半島北西部、ガリシア地方の文化と社会
所属学会名日本ラテンアメリカ学会・日本文化人類学会 他
メッセージなぜわたしたちは異文化に魅力を感じ、それに惹かれるのでしょうか。そしてわれわれの異文化に対する好奇心の源泉はいったいどこにあるのでしょうか。おそらくそこには自分たちの「日常」とは違う世界が展開しているからであって、自分たちが無条件に「あたりまえ」のものとして受け入れているものとは違った、いわば「非日常」の時間や空間があるからでしょう。したがってそのような異文化の中に身を置くことは、「日常」の自分とは切り離された「非日常」を体験することであり、そこでいままでの自分とは違った「別の」自分になることができるわけです。そういったある種の「変身願望」ともいうべき、「日常」からの離脱への欲求というのは、いっぽうにじぶんたちの「日常」があるからであって、「異文化」というのは「自文化」があってこそ成立するものではないかと思います。そうすると、異文化と対峙するということは自文化を棄てやみくもに異文化に同化するということではなく、異文化を客観的に観察し、それを自文化のうえに投影して分析することではじめて意味をもってくるのではないでしょうか。そうすることによって異文化が正しく理解でき、同時にじぶんは何者なのかということも見えてくるのだと思います。

研究活動詳細

著書

  • 古代世界の霊魂観[アジア遊学 128] (共著),勉誠出版,92頁〜102頁 2009年12月16日
  • アメリカス世界における移動とグローバリゼーション (共著),天理大学出版部,150頁〜165頁 2008年11月29日
  • グローバルとローカルの共振 ―ラテンアメリカのマルチチュード― (共著),人文書院,63頁〜79頁 2007年11月30日
  • 講座 世界の先住民族 ―ファースト・ピープルズの現在 第8巻 中米・カリブ海・南米 (共著),明石書店,52頁〜66頁 2007年01月05日
  • アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章 (共著),明石書店,293頁〜299頁 2005年12月31日
  • アメリカス学の現在 (共著),行路社,139頁〜152頁 2003年12月01日
  • 青谷町の伝承 ―鳥取県気高郡青谷町― (共著),関西外国語大学民俗学談話会,17頁〜28頁 2001年07月15日
  • アメリカからアメリカスへ ―欧米という発想を超えて― (共著),創元社,117頁〜128頁 2000年03月20日
  • メソアメリカ世界 (共著),世界思想社,233頁〜284頁 1995年07月20日
  • 下呂の民俗 -岐阜県益田郡下呂町- (共著),関西外国語大学国際文化研究所,51頁〜72頁 1988年03月15日

論文

  • 共鳴から共感へ ―ショセ・ネイラ・ビラスと『幼き農夫の覚書』をめぐって― (単著),『スペイン語世界のことばと文化』Ⅲ 京都外国語大学スペイン語学科,243〜263頁 2013年07月20日
  • オアハカ先住民移民によるバイナショナル組織の形成と政治戦略 (単著),天理大学学報 第214輯 ,165頁〜180頁 2007年02月
  • カリフォルニアにおけるオアハカ先住民の動向とその文化戦略 (単著),京都ラテンアメリカ研究所紀要 第3号 京都外国語大学,145頁〜154頁 2003年12月01日
  • テクストは快楽か-国際文化学部における講読科目の再考と実践- (単著),外国語教育 第26号 天理大学語学教育センター,51頁〜63頁 2000年03月15日
  • メシカの俗信にみる呪術的思考 ─『フィレンツェ文書』第五書の解読─ (単著),『REHK』第6号 京都外国語大学イスパニア学科修士会,61頁〜78頁 1998年11月
  • 伝統の再構築 ─虎の踊りをめぐって─ (単著),『アメリカス研究』 第1号 天理大学アメリカス学会,105頁〜120頁 1996年11月
  • 虎の踊りをめぐる一考察 (単著),『REHK』第4号 京都外国語大学イスパニア語学科修士会,97頁〜110頁 1996年07月01日
  • 月・酩酊・始祖 -アステカにおけるウサギのシンボリズム- (単著),『京都民俗』第13号 京都民俗学談話会,45頁〜56頁 1995年12月
  • 習合と並存 -メキシコ・ゲレロ山岳地方における農耕儀礼を めぐって- (単著),『京都民俗』第10号 京都民俗学談話会 ,55頁〜71頁 1992年12月25日
  • 海老江・八坂神社の冬座行事 -都市における宮座の一事例- (単著),『京都民俗』第8号 京都民俗学談話会 ,129頁〜144頁 1990年12月03日
  • 神の到来 -アステカの祭式テオトル・エコの再構成と問題点- (単著),『京都民俗』第7号 京都民俗学談話会 ,57頁〜75頁 1989年12月03日
  • 神性と装束 -アステカの祭式をめぐって- (単著),『日本服飾学会誌』第7号 日本服飾学会,83頁〜90頁 1988年05月06日
  • メキシコ・オアハカの毛織工芸 (単著),『ラテンアメリカ・レポート』 3-1 アジア経済研究所,9頁〜13頁 1986年03月20日

その他

  • 新聞対談記事:"Os nenos xaponeses poden compartir os sentimentos de Balbino" (単著),Faro de Vigo,Deza版、11頁 2013年09月01日
  • 新聞対談記事:"A obra ten un gran valor literario e etnografico" (単著),El Correo Gallego,36頁 2013年07月23日
  • 新聞寄稿:"Pardinas, unha nova tradicion" (単著),A Voz de Vilalba,「Opinion」欄 2012年09月09日
  • 研究ノート:トランスアトランティック・ガリシアン ―イベリア半島北西部からのアメリカス移民における諸相と問題点― (単著),『The Americas Today』第65号 天理大学アメリカス学会,9〜11頁 2011年11月24日
  • 口頭発表:“La pantalla como ventanilla:  un aspecto cultural de transnacionalismo de los  guerrerenses” (単独),3a Mesa Redonda  "El conocimiento antropologico e historico sobre Guerrero", Instituto Nacional de Antropologia e Historia (於・メキシコ、タスコ市) 2008年08月29日
  • 新聞寄稿:「ヨーロッパ・アメリカ学への招待③ 越境の民の現在――世界に発信する組織――」 (単著),奈良新聞 ,文化面 2007年12月14日
  • 口頭発表:"Posible formacion de la danza tradicional 'indigena'" (単独),2a Mesa Redonda "El conocimiento antropologico e historico sobre Guerrero", Instituto Nacional de Antropologia e Historia (於 メキシコ・タスコ市) 2006年08月25日
  • 雑誌寄稿:「読者のページQ&A」 (単著),『月刊みんぱく』2004年1月号(第28巻第1号通巻第316号) 国立民族学博物館,22〜23頁 2004年01月
  • 口頭発表:"?Sacrificante o sacricado?: una observacion semantica sobre las danzas del ". (単独),Xl Congreso de la Federacion Internacional de Estudios sobre America Latina y el Caribe (於 大阪大学) 2003年09月26日
  • 口頭発表:「植民地期におけるメソアメリカ先住民の儀礼世界-『偶像崇拝摘発マニュアル』より-」 (単独),説話・伝承学会2003年度年次大会 (於 京都精華大学) 2003年05月04日
  • 論文コメント:「死と再生における時間と空間 ― 岩崎賢論文『テノチティトランの死と再生』に寄せて ― 」 (単著),『古代アメリカ』第5号 古代アメリカ研究会 ,89頁〜92頁 2002年03月31日
  • 口頭発表:「メソアメリカにおける舞踊劇とその周辺 ─『虎の踊り』をめぐって―」 (単独),ラテンアメリカ学会 1997年度第1回西日本研究部会 (於 国立民族学博物館) 1997年11月29日
  • 口頭発表:"Rito de Fuyu-za en el santuario de Yasaka, Ebie: Persistencia de un ritual agricola en la zona urbana de Osaka, Japon". (単独),Mesa Redonda de XVIII Aniversario de Centro de Investigaciones y Estudios Superiores en Antropologia Social.(於:メキシコ市) 1991年11月12日

学会・社会活動等

講演・公開講座等

  • Galicia-Xapon, unha ponte cultural スペイン、ガリシア自治共同体ルゴ県テラ・チャ(Terra Cha)地方の中心都市ビラルバ(Vilalba)市における日本文化に関するガリシア語による講演会,ビラルバ新聞(A Voz de Vilalba)およびテラ・チャ文化研究所(Instituto de Estudios Chairegos),ビラルバ市文化会館(Casa da Cultura, Vilalba) 2010年02月19日
  • Unha ollada cultural a Xapon スペイン、ガリシア自治共同体ポンテベドラ県チャノ・ピニェイロ高校(I.E.S. Chano Pineiro)、ア・コルニャ県フェリシュ・ムリエル高校(I.E.S. Felix Muriel)、オウレンセ県オ・カルバジニョ第一高校(I.E.S. O Carballino Num.1)の招聘による、同校生徒・教員を対象としたガリシア語による日本事情講義、ならびに同校生徒との交流。 2010年02月-2010年03月
  • 芦屋市立公民館 平成19年度 秋の公民館講座 「アステカの神話的思考と社会生活 ―創世神話・暦法・民俗知をめぐって―」 芦屋市,芦屋市民センター 2007年12月03日
  • 天理大学公開講座 『ヨーロッパ学・アメリカ学への招待』③ 「越境の民の現在 ―米国におけるメキシコ系移民の動向と諸問題―」 天理大学,奈良県中小企業会館 2007年10月16日
  • Unha pequena invitacion a Xapon スペイン、ガリシア自治共同体ポンテベドラ県チャノ・ピニェイロ高校(I.E.S. Chano Pineiro)およびバルガ高校(I.E.S. Valga)の招聘による、同校生徒・教員を対象としたガリシア語による日本事情講義、ならびに同校生徒との交流。(2005年、2007年、2008年) 2005年02月-2008年03月
  • (番組監修)世界遺産「メキシコシティの歴史地区とソチミルコ」(TBS)  1999年10月
  • 天理大学公開講座 「現代に生きるインディオたち-メソアメリカのフィールドから-」 天理市教育委員会,天理市文化センター 1999年07月03日

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