教員・研究者一覧

講師

人文学部
総合教育センター
小関康平 (オゼキ コウヘイ)
Ko-hey OZEKI (Kohei OZEKI)

基本情報

学位博士 (法学) (日本大学)
修士 (法学) (慶應義塾大学)
学士 (法学) (獨協大学)
担当科目キャリアデザイン1 法学概論 キャリアプランニング<宗教・国文・心理> 基礎からわかるレポート作成 基礎からわかるレポート作成 日本国憲法<英米・日本> 日本国憲法<国文・韓国・中国> 日本国憲法<宗教・歴文・福祉> 日本国憲法<外国語・医療> 法学 行政法1 行政法2
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(受講対象者別)
現在の専門分野公法学・憲法学、国法学・国家論、ドイツ比較憲法学・比較政治制度論(比較統治機構論)、基礎法学
現在の研究課題(1) ドイツにおける国家理論を手掛かりとした日本の特殊国家学の形成、(2) 最高裁による刑法175条[及び関税法]の規範的構成要件要素の解釈変遷と憲法21条の保護領域の振幅に対する分析 (主として国内における性表現裁判例の分析)、(3) その他憲法思想・憲法解釈一般に関する研究など
所属学会名比較憲法学会、憲法学会、日本法政学会、比較法学会 (大陸法部会)、日本ドイツ学会、憲法研究会、関西法政治研究会
経歴憲法学会 運営委員
学校法人敬心学園 職業教育研究センター 客員研究員
学校法人敬心学園 『敬心・ジャーナル』査読委員(法学・政治学分野担当)
【略歴】
2009年 獨協大学 法学部法律学科 卒業 (第30回獨協大学法学会賞受賞) (学士(法学))
2011年 慶應義塾大学 大学院法学研究科 前期博士課程 修了 (修士 (法学))
2013年 洗足こども短期大学 非常勤講師
2016年 日本大学 大学院法学研究科 博士後期課程 単位取得満期退学
2017年 国士舘大学 非常勤講師 (2020年迄)
2018年 日本大学 大学院法学研究科 博士後期課程修了 (博士(法学))
2020年 独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校 一般科文系 専任講師 (2023年迄)
2020年 比較憲法学会・第12回 田上穣治賞奨励賞 受賞
現 在: 天理大学 人文学部 専任講師 (全学教育推進機構 総合教育センター 兼担)
メッセージ【一般的な御案内】
経歴及び研究業績等の詳細は、researchmapを参照願います。2024年度オフィスアワーは開講期の木曜午後(詳細はresearchmap参照)ですが、お出でになる場合は、メール等で予約をお願い致します。

【入学志望者・在学生に対するメッセージ】
[1] 法律の素人が法学を学習することの最大の意義は、法的知識の習得によって社会にける法律問題を解決するという即物的機能のためではありません。そうではなくて、法学学習を通じて、論理的思考力などのジェネリックスキルを高めることにあります。もう少し平たくかみ砕いていえば、〈じっくりと物事を考える習慣〉を身につけるためです。(※註1)

[2-1] さて、法分野のなかでも、憲法には次の3つの機能があると考えています。1つ目は、その国家のグランドデザインを示すということ (※註2)、2つ目は、その国家の統治の基本的な仕組みを整えるということ、3つ目は、国民(あるいは人間)の基本的な権利や自由を保障することです。
[2-2] そして、教員志望者(教職課程履修者)が憲法を学ぶべきとされているゆえんは、公教育の最終目的が、単なる知識伝達による人間・社会人の形成にあるのではなくて、政治的にも経済的にも社会的にも、未来を担う主権者たる〈日本国民の形成〉にあるからだと考えています。かりに、単なる知識伝達のみが目的であれば、こんにち、その機能は、教養系のYouTubeでも見ておけば事が足ります。このような単なる知識伝達に収斂されない公教育の最終目的ゆえに、校種・教科を問わず、〈日本国民の形成〉への参与者である教員志望者に、上述のような機能をもつ憲法を学習させる意義があるということになるでしょう。

[3] もちろん、憲法に限らず、法的知識はそれ自体としても有用なものになります。特に公務員試験の受験を考えている方は、当職担当の「日本国憲法」「法学」「法学概論」「行政法1・2」などの履修を勧めます。

※註1:この点についての当職の見解は、拙稿「《教養としての法学》の論理形式と理念の要諦」天理大学総合教育センター紀要22号(2024年)にまとめておいたので、参照されたい。同論稿を所収する紀要は、本学情報ライブラリーに所蔵されている。
※註2:この点については、田上穣治賞受賞作品である拙著『前憲法的国家の法理論』(三恵社)を参照されたい。

研究活動詳細

著書

  • 『憲法講義HANDBOOK:要約版講義案及び資料集』補訂版1.1 (単著),‎NextPublishing Authors Press 2023年09月
  • 憲法学会創立六十周年記念論文集『日本憲法学の理念と展望』 (共著),成文堂 2022年04月
  • 『憲法講義HANDBOOK:要約版講義案及び資料集』補訂版-OI (単著),佐伯コミュニケーションズ 2021年12月24日
  • 『前憲法的国家の法理論』初版補訂版 (単著),三恵社 2020年05月28日
  • 田上穣治賞受賞作品『前憲法的国家の法理論』 (単著),三恵社 2019年08月28日

論文

  • 《教養としての法学》における論理形式と理念の要諦――法学方法論に関する考察も兼ねて―― (単著),天理大学 総合教育センター紀要 22号,1-20頁 2024年07月
  • (研究ノート)女系・女性天皇をめぐる皇位継承論・管見――定量的方法による意識調査に基づく分析及び評価を中心として―― (単著),天理大学 総合教育センター紀要 22号,41-52頁 2024年07月
  • 《日本憲法体制》における連続性の検証ーー帝国憲法体制下の天皇・内閣を手掛りとしてーー  (単著),憲法研究54号,111-138頁 2022年06月
  • 宮沢俊義の《八月革命説》とその周辺ーー日本憲法思想の再論的断章ーー  (単著),『日本憲法学の理念と展望:憲法学会六十周年記念論文集』(成文堂) ,21-40頁 2022年04月

その他

  • 正義感が強すぎる人は法学に向かない(1)――コロナ禍における《自粛警察》――  (単),CRADLE 26号,5-6頁 2024年06月
  • 憲法学を研究していますーーその来歴と研究 (単),CRADLE 24号,4頁 2023年07月
  • 学問は娯楽――やりたくなければやめればいい  (単),明野通信 2023年
  • γνῶθι σεαυτόν (グノーティ・セアウトン) (単),明野通信 2022年
  • 【書評】「思い出の1冊:百田尚樹『カエルの楽園』(新潮社)」 (単),大分高専 図書館報135号,6頁 2021年02月
  • 【大分高専 着任挨拶】「(無題)」 (単),明野通信130号,4頁 2020年10月

学会・社会活動等

一般活動

  •  憲法学会 運営委員 2019年-現在まで

受賞

  • 田上穣治賞奨励賞 この賞は、「40歳未満の会員が前年度に発表した著書または論文のうち、特にすぐれていると認められる研究業績を対象とする」もの(田上穣治賞に関する規程2条2項)である。,比較憲法学会 2020年10月

大学運営等

大学、学部運営等に関する諸活動

  • 進路・キャリア支援委員(副委員長)  2024年04月-2026年03月

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