天理市立中学生対象「韓国語講座」に天理大学生がTAとして参加 2026.06.08 国際学部韓国・朝鮮語学科教育・研究学生生活社会連携生涯学習受験生の方へ在学生の方へ在学生保護者の方へ

― 地域連携のもと、実践的な言語学習を支援 ―

天理市教育委員会が主催する、市内の中学生を対象とした「韓国語講座」が、4月25日より開講されています。本講座では、天理大学国際学部韓国・朝鮮語学科の高地朋成教授が講師を務め、同学科の在学生がティーチング・アシスタント(TA)として授業運営を支援しています。

天理市と韓国・瑞山(ソサン)市は、平成3年に姉妹都市提携を締結して以来、30年以上にわたり交流を続けています。平成15年からは中学生の相互派遣事業も行われてきました。新型コロナウイルス感染症等の影響で一時中断した時期もありましたが、令和5年度より再開。現在は毎年、市内4中学校から選抜された生徒が瑞山市を訪問し、瑞山市からも多くの生徒が来日するなど交流を深めています。

こうした交流をさらに充実させるため、本学韓国・朝鮮語学科の教員が中心となり、中学生が基礎から韓国語を学べる機会の創出を天理市へ提案。両者は包括連携協定を結んでいることから、「国際交流」に関する取り組みの一環として、今年度、毎月1~2回土曜日に本講座が開講されることとなりました。

5月30日に行われた第3回講座では、「子音(2)+母音(2)―激音・濃音・二重母音―」をテーマに学習を行いました。

1時間目では、高地教授が韓国語の「平音」「激音」「濃音」の違いについて、発音時の息の出し方や唇の動き、声門の使い方などを交えながら丁寧に解説しました。日本語の音との比較や発音確認の方法も示され、中学生たちは熱心にメモを取りながら学び、発音練習にも積極的に取り組む姿が見られました。

続く2時間目では、韓国・朝鮮語学科の在学生が講師役となり、実践的な学習を行いました。この日は4年次生の井谷咲多さんと岡﨑実花さんが担当し、1時間目に学んだ発音を用いた単語練習を行いました。

井谷さんと岡﨑さんは、スライドやプリントを用いながら、生徒たちが自ら考えて発音できるよう丁寧に導き、個別に発音のアドバイスも行いました。また、「間違えても大丈夫」などと声をかけながら、生徒の主体的な発言を促すなど、学びやすい雰囲気づくりにも努めました。

さらに、実際の会話場面を想定したやり取りを即興で披露するなど、中学生が実践的に理解できる工夫も行いました。

本講座は11月まで全15回にわたり実施され、基礎的な文法や発音に加え、自己紹介やあいさつなど、交流活動で活用できる初級レベルの表現を習得することを目標としています。

今年度も9月から11月にかけて瑞山市の中学生が来日予定であり、実際の交流の場で中学生が自らの言葉でコミュニケーションできることが期待されています。

天理大学では、韓国・朝鮮語をはじめ10言語を学べる教育環境を活かし、地域社会との連携を通じて、学生の専門性を社会に還元する取り組みを今後も推進していきます。

 なお、本講座の模様は、6月19日(金)17時30分から18時25分に奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」内のコーナー「いきいきまちだより」で放送される予定です。

【学生コメント】

井谷咲多さん(韓国・朝鮮語学科4年次生・京都府立久御山高校卒業)

「昨年、日韓交流事業で通訳ボランティアとして参加しました。通訳者がいても、中学生同士のコミュニケーションには限界があったので、中学生が少しでも韓国語がわかれば楽しいだろうなと思い、今回、TAとしてこの講座に参加しました。初めは教えることに不安もありましたが、学習が進むにつれて中学生が楽しそうに発音する姿が印象に残っています。自分の韓国語力を活かして社会に貢献できたことをうれしく思います。」

岡﨑実花さん(韓国・朝鮮語学科4年次生・天理高校卒業)

「韓国留学で培った語学力や異文化理解の経験を、地域の子どもたちの学びに活かしたいという思いから参加しました。韓国語を通して海外や国際交流への関心を深めてもらい、天理市と瑞山市との交流をより身近に感じてもらえるきっかけになればと考えています。今後も、自身の留学経験を活かしながら、地域と海外をつなぐ国際交流活動に継続して関わっていきたいです。」

【天理市教育委員会事務局 薮内善史教育次長コメント】

「瑞山市との交流事業のさらなる活性化を模索していた中、天理大学からの提案を受け、今回初めて韓国語講座を開講することができました。事前に言語を学ぶことで、秋に瑞山市から中学生たちを迎えた際、生徒自身が自らの言葉でコミュニケーションを図れると期待しています。その中で、コミュニケーションができたという自信や、学びを実践に活かす喜びが育まれるのではないかと感じています。こうした取り組みを継続することで、交流事業をより充実したものにしていきたいと思います。また、TAとして参加している大学生の存在は、中学生にとって身近で相談しやすく、具体的なロールモデルとしても大きな役割を果たしてくれています。」

ページ先頭へ

詳細はこちら