
4月25日(土)、第35回天理考古学・民俗学談話会が開催され、多くの卒業生が母校に里帰りをして、考古学や民俗学に関する研究報告を行いました。文化財関係の仕事に関わりながら全国各地で活躍する先輩たちの報告に触れて、参加した学生たちもたくさん刺激を受けたようです。卒業生たちもまた久しぶりに教員や同窓の懐かしい仲間たちと再会して、旧交を温め、活力を得たのではないでしょうか。
談話会終了後の懇親会では、報告者だけでなく、さまざまな世代の参加者が大勢参加して大盛況となり、近況報告を行いながら、交流を深めました。
当日のプログラムは次のようでした。(桑原久男)
12:00~ 開場
13:00~13:10 開会あいさつ
13:10~13:40 瀬川裕太郎(京都府立大学大学院):「古墳時代における甑の受容について―近畿地方を中心に―」
13:40~14:10 岩元亮祐(福岡県太宰府市教育委員会):「7世紀における地域開発」
14:10~14:40 福家恭(長岡京市埋蔵文化財センター):「古代乙訓寺の構造解明にむけて-発掘調査の成果から-」
14:40~15:00 休 憩
15:00~15:30 伊藤大生(福井県立歴史博物館):「水害常襲地域における河川堤防築造反対集落の地域特性―明治期九頭竜川下流域の事例から―」
15:30~16:00 西岡真理(丹波市教育委員会社会教育・文化財課)「iPhoneの活用による分布調査の効率化」
16:00~16:30 桑原久男(天理大学人文学部):「ヨルダン・エジプト・イスラエルにおける青銅器・鉄器時代遺跡の調査・探訪」
16:30~16:40 閉会あいさつ






参加学生のコメント・感想
- 伊藤さんの発表のなかで、水害対策の堤防を設置する賛成派と反対派の意見に違いがあり、それが歴史に影響を与えたことが興味深かった。(田邊康太:歴史文化学科考古学コース2年)
- 水害の被害と実益など、地域ごとに調べた結果に納得できた。(阪本忍:歴史文化学科民俗学コース2年)
- 水害常襲地域における河川堤防反対集落の地域特性について、水害が度々起こる地域であっても、堤防をつくることを反対する独特の住民感情が存在する点が印象的だった。(米田匡邑:歴史文化学科民俗学コース2年)
- 水害と聞くと、とにかく困るものというイメージだったが、発表を聞いて地域の人がどのように水害と向き合い、受け入れたのかが少しわかった(辻深智:歴史文化学科民俗学コース2年)
- 瀬川さんの発表で、古墳時代の甑の受容を酒造りの視点で見る点が心に残った。(浅田梛:歴史文化学科考古学コース2年)
- デジタルを使って現場で調査をしたり、エジプト・ヨルダンなどの調査の様子が興味深く、楽しかった。(杉山勇太郎:歴史文化学科民俗学コース2年)
- iPhoneを活用しての測量や分布調査はあまり想像したことがなかったが、重いトータルステーションやレベル、三脚を持参しなくても、かざすだけで調査できるので画期的だと思った。活用の幅を広げたい。(西川世織:歴史文化学科考古学コース2年)
- iPhoneの活用によって調査を効率化することで、人手不足を解消し、技術を補うことができることが可能になっていて時代を感じた。(内川勇人:歴史文化学科民俗学コース2年)
- 考古学や民俗学についての発表や質問の応答の仕方など、学生として大変参考になった。(植村空:歴史文化学科民俗学コース2年)
- 難しい内容ばかりかと身構えていたが、興味深いものや馴染みあるものを活用したものなど、面白く話を聞けた。(石塚ゆきの:歴史文化学科民俗学コース2年)