天理市「マバカ古墳」で地中レーダ探査と電気探査を実施
― 歴史文化学科「遺跡探査学」授業の一環として ― 2026.01.09 人文学部歴史文化学科社会連携地域・企業との連携受験生の方へ受験生の保護者・高校教職員の方へ6つのCONNECT地域社会とつながる

1月6日、天理大学歴史文化学科では、授業「遺跡探査学」の一環として、また天理市教育委員会文化財課からの要請を受け、天理市萱生町・成願寺町に所在する「マバカ古墳」において、「地中レーダ探査」と「電気探査」を実施しました。実習には、歴史文化学科2年次生を中心に19名が参加しました。

「遺跡探査学」は、文化財探査の各手法の原理や特徴を学び、実際の探査方法や得られたデータの解析・判読方法を身につけることを目的としています。非破壊調査法全般の概要を学びながら、物理探査法の中でも「地中レーダ探査法」「電気比抵抗探査法」「磁気探査法」を取り上げ、その原理や成果について理解を深めます。今回のような機器を用いた実習は、本学ならではの特色ある取り組みです。

天理市教育委員会では、大和(おおやまと)古墳群の基礎調査を継続的に行い、その保護に取り組んでいます。「マバカ古墳」は全長約74mの前方後円墳で、過去の調査で墳丘の改変が確認されており、築造当初の形状は不明な部分が多く残されています。今回の調査は、前方部北側周濠に関する情報を得て、古墳の全体像を探るための基礎データとすることを目的としたものです。

この取り組みは、本学歴史文化学科卒業生で、現在、天理市教育委員会文化財課に勤務する村下博美さんからの依頼により実現しました。歴史文化学科では、これまでも自治体や卒業生との連携により、京都府長岡京市や徳島県海陽町などさまざまな地域で調査研究を行っています。

当日、午前中は「地中レーダ探査」を実施。学生たちはグループに分かれ、機器操作や記録など役割を分担しながら調査を進めました。「地中レーダ探査」は電磁波の性質を利用し、地下浅部の構造や埋設物を非破壊で把握する手法です。

午後には「電気探査」を行いました。比抵抗法により地下の電気的性質を測定し、濠の有無など地下構造を推定します。

次週以降の授業では、この日の記録をもとにデータ解析や断面図の作成を行い、天理市教育委員会へ報告する予定です。

こうした学びを契機として、これまでも天理市などで調査補助員として活動する学生が継続的におり、キャリア形成に結びつく事例が多数見られます。
天理大学歴史文化学科では、今後も卒業生や地域と連携し、地域課題への貢献と実践的な学びの両立を推進してまいります。

学生コメント

福島眞奈さん(歴史文化学科考古学コース2年次生・熊本県大津)

現地に来た時は何もなさそうに見えましたが、ここに多くの情報が詰まっていると思うとワクワクしました。これまでの経験を活かして、少しでも天理市の役に立てたら嬉しいです。

小木曽真彩さん(歴史文化学科考古学コース2年次生・岐阜県中津)

探査には何度か参加しているので、これまでの経験を活かすことができました。今回の調査の成果も楽しみですし、貴重な機器を使った実習はとても良い学びになりました。

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