
令和7年10月24日(金)10:40~11:20に天理高校3類(スポーツ・文化コース)の生徒向けの模擬授業において、本学から社会福祉学科教員の 昇 寛 教授が「ホースセラピーの楽しみ方」というテーマで授業を行われました。
授業では、「楽しく乗っているつもり」の乗馬活動が、ヒトの身体に及ぼす影響を分かり易く解説されました。一般的には乗馬によるヒトへの運動効果として、①身体への効果、②心理・精神的効果、③社会・コミュニケーション的効果、などが挙げられます。
理学療法士である昇先生は、特に身体的効果の中でも「ヒトのバランス機能」を中心に具体的に解説されました。また、解説のなかでは昇先生が独自に考案開発された検査装置を実際に用いて、数人の生徒に登壇してもらい、座位バランスや立位バランスについて体験的に学ぶ時間も設けられました。
合わせて、バランスを上手くするためには「立ち直り機能」を上手く引き出すことが重要であることも解説されました。乗馬活動においては、馬の背中に揺れが自然発生します。この揺れに対して乗馬している人には反射的に身体を立て直し、座位姿勢を保とうとする動作がみられます。このことが正しい姿勢維持運動に繋がることを具体例から説明されました。
今回の模擬授業を通して、天理高校の生徒のみなさんにも、乗馬活動が楽しみながら身体姿勢のコントロールに役立つ運動であることを理解していただく機会となりました。