澤井義次名誉教授と澤井真准教授が、明治大学で井筒俊彦について講演 2025.08.25 メディア出演・講演情報人文学部宗教学科教育・研究受験生の方へ在学生の方へ6つのCONNECT世界とつながる

6月28日、明治大学文学部哲学専攻主催で講演会「井筒東洋哲学の視座」が開催され、宗教学科の澤井義次名誉教授と澤井真准教授がそれぞれ講演を行いました。

井筒俊彦は、日本を代表する哲学者の一人で、世界を代表するイスラーム研究者の一人ですが、著作の多くが英語であったことから海外の研究者たちによく知られてきました。近年では、日本でも改めて注目を集めており、多くの研究書が出版されています。なお、井筒は天理大学に「天理国際シンポジウム コスモス・生命・宗教: ヒューマニズムを超えて」(1986年)の開催にあわせて来学し、招待講演者の一人として記念講演を行っています。

講演会当日は、明治大学哲学専攻の井上貴恵准教授の司会で、まず澤井義次名誉教授が「井筒俊彦のインド哲学理解─哲学的意味論の立場から─」、次に澤井真准教授が「井筒俊彦のイスラーム理解と東洋哲学」と題して講演を行いました。澤井義次名誉教授は、昨年、慶應義塾大学出版会より『井筒俊彦─東洋哲学の深層構造』(慶應義塾大学出版会、2024年)を出版されています。

澤井義次名誉教授の講演
『井筒俊彦─東洋哲学の深層構造』
澤井義次 著書

2人の講演後、井筒敏彦に関心を抱く明治大学の哲学専攻の学生をはじめ、関東の諸大学の学生たち約60名が参加しました。講演後には、合田正人教授をはじめ学生たちから質問が出され、質疑応答が行われました。

春学期、井上准教授は明治大学の哲学専攻の学生たちへのゼミ授業のなかで、また澤井真准教授は宗教研究演習(宗教学科3年次生対象)のなかで、それぞれ井筒俊彦をテキストとして使用し授業を行いました。今後、両大学の研究室間での学術交流も視野に入れて連携していく予定です。

(宗教学科 澤井真)

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