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 【国文学国語学科】

客員教授の中江有里氏が特別講演

10月12日、国文学国語学科特別講演が開催され、天理大学客員教授である中江有里(女優/作家/歌手)氏が、「コロナ禍の文学~書くこと、読むこと~」と題して、3年ぶりに講演を行いました。

第1部で中江氏は、著書『万葉と沙羅』は、自身の経験を基に執筆していることを述べたうえで、これまでの読書遍歴を加味して書いたことから、影響を受けた小説を本著に登場させたという制作エピソードを語りました。また、『万葉と沙羅』へのコロナ禍の影響については、編集者との打ち合わせがオンラインとなったことで、自ずと作品にそうした心境が表れたことなども明らかにし、2017年に執筆を始めた時には想像できなかった世界になったと語りました。

第1部と第2部の間には、ブレイクタイムとして、『いのちの初夜』(北條民雄著)の冒頭部分を朗読し、学生たちは中江氏の声に聞き入りました。
中江氏が朗読した『いのちの初夜』は、前回(2019年)の特別講義「ある私小説をめぐって—ハンセン病文学を読んで感じたこと」で紹介したもので、長らく絶版になっていましたが、2020年に角川文庫で復刊した作品です。

第2部では、前回の講義を振り返るとともに、初めて聴講する学生へ向けて、北條民雄の半生を紐解きながら、ハンセン病文学について解説しました。
中江氏は、ハンセン病と新型コロナウイルスに共通する世の中の空気、北條民雄の故郷である徳島県阿南市とハンセン病を発症してから入院していた全生病院(多摩全生園)を実際に訪れて感じたことなどを学生たちに伝えました。

講演の最後では、「文学はこれまでの自分の道を切り開いてくれたものであった」と述べ、「コロナ禍が続く現状だけれども、将来何か自分自身にプラスになるものと信じて進みたい」と語りました。

講演後の質疑応答では、様々な学部の学生から、執筆に要する時間や、コロナ禍が今後の文学にどのような影響を与えるかといった質問が積極的に寄せられました。
中江有里氏略歴
女優・作家・歌手。1973年大阪府生まれ。法政大学卒。89年芸能界デビュー。テレビドラマ・映画に多数出演。2002年『納豆ウドン』で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞。NHK BS2「週刊ブックレビュー」で長年司会を務めた。著書に『結婚写真』(小学館文庫)、『ティンホイッスル』(角川書店)、『ホンのひととき 終わらない読書』(PHP文芸文庫)、『わたしの本棚』(PHP 研究所)、『水の月』(潮出版社)。最新小説『わたしたちの秘密』(中公文庫)。読書に関する講演や、エッセイ、書評も多く手がける。ニューアルバム『Impression-アンプレッシオン-』。2018年4月天理大学客員教授に就任。

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