朱鵬教授の遺稿集が刊行されました
本書は2020年9月に急逝された朱鵬教授が遺された研究業績のうち、中心的な研究テーマだった中国の清末民初期の近代教育制度の形成過程、とりわけ科挙制度から近代学校に基づく人材養成制度への転換に関する論文をまとめた遺稿集です。このたびの刊行に合わせて中国語で公表されていた論文を日本語に訳したもの2編を含め、全12編の論考を収録し、中国における近代教育・近代学校の成立過程を制度史はもちろんのこと、政治史、地域・郷土史、人物思想史の観点から、立体的に浮かび上がらせるような内容となっています。
生前、朱鵬教授は自らの研究の集大成となる単著の刊行を目指されていました。このたびは、そうした思いを常日頃から耳にしていた天理大学中国文化研究会のみなさま、とりわけ中純子教授(地域文化学科)と山本が中心となり、朱鵬教授の「宿願」であった著書の刊行を実現致しました。その実現にあたっては、大学からは「学術図書出版助成」をいただきました。また、朱鵬教授の旧来からの研究仲間であられた呉宏明先生(京都精華大学名誉教授)には、京都で長年、良書を出版されてきた松籟社をご紹介いただくとともに、本書の「序文」をご執筆いただきました。また、本書の英文概要を朱鵬教授の旧友であるM.アイナン先生(天理大学元教授)に、同じく中国語概要を朱鵬教授の奥様である潘小苑さまに執筆いただきました。このように多くの方々のご協力を得て、このたびの出版と相成りました。この場を借りまして、あらためて関係各位に感謝申し上げます。
本書は朱鵬教授がこれまで積み重ねてこられた研究成果をまとめた学問的な著作ではありますが、広くみなさまのご関心をお寄せいただけましたら幸いに存じます。どうぞ宜しくお願い致します。
(総合教育研究センター 准教授 山本和行記)
生前、朱鵬教授は自らの研究の集大成となる単著の刊行を目指されていました。このたびは、そうした思いを常日頃から耳にしていた天理大学中国文化研究会のみなさま、とりわけ中純子教授(地域文化学科)と山本が中心となり、朱鵬教授の「宿願」であった著書の刊行を実現致しました。その実現にあたっては、大学からは「学術図書出版助成」をいただきました。また、朱鵬教授の旧来からの研究仲間であられた呉宏明先生(京都精華大学名誉教授)には、京都で長年、良書を出版されてきた松籟社をご紹介いただくとともに、本書の「序文」をご執筆いただきました。また、本書の英文概要を朱鵬教授の旧友であるM.アイナン先生(天理大学元教授)に、同じく中国語概要を朱鵬教授の奥様である潘小苑さまに執筆いただきました。このように多くの方々のご協力を得て、このたびの出版と相成りました。この場を借りまして、あらためて関係各位に感謝申し上げます。
本書は朱鵬教授がこれまで積み重ねてこられた研究成果をまとめた学問的な著作ではありますが、広くみなさまのご関心をお寄せいただけましたら幸いに存じます。どうぞ宜しくお願い致します。
(総合教育研究センター 准教授 山本和行記)