天理大学

大学院臨床人間学研究科臨床心理学専攻

修士課程授業科目 詳細

学校カウンセリング特論

  学校カウンセリングの目的の一つは、不登校やいじめ、学級崩壊などのさまざまな問題が起こってきている学校場面に参入し、ともすると閉鎖的で固定的になってしまいがちな学校現場に風穴をあけることにあります。
この授業では、学校カウンセラーとして必要な基本的知識を提供すること、および、さまざまな体験活動などを通して、実際にカウンセラーとして広くいろいろな心理的問題に取り組んでいけるための柔軟な感性を養っていくことを目指します。
また、少人数で、参加者主体のグループディスカッションを中心にした授業や体験的な授業形式を積極的に取り入れることにより、各自がリアルにさまざまな問題に触れることを通して、自分をみつめ直しつつ、カウンセラーとしての感性を磨いていくことができます。

臨床心理基礎実習2

  本実習の目的は、臨床心理面接に必要な基礎的態度を身につけることです。
「臨床心理基礎実習2」では、「臨床心理基礎実習1」で習得した基礎的な面接技術や態度をもとに、共感的理解および、関与しながらの観察などについて、体験的理解を促します。
実習は実際の教育現場である幼稚園および小学校に出向いて行います。指定されたクラスに、各院生が一人ずつ入って、子どもたちと実際に関わるなかで、子どもの発達への理解や、共感的理解などを体験的に学んでいきます。また実習記録をつけるなかで自身の疑問や考察を深めると共に、教員の指導を受けながら、自らの関わり方について検討していきます。

精神医学特論

  心理臨床において、精神医学の知識は必須です。しかも、ただ単に、記述的に精神障害の症状やメカニズム、治療法などを理解するだけでは不十分です。
この授業では、様々な精神障害の特徴を把握するための知識と方法を身につけることを目的とし、さらに、精神障害に対する力動的なアプローチについても学んでいきます。
また、個別の精神障害、具体的には、児童青年期の疾患、器質性精神障害、統合失調症、気分障害、物質関連障害、不安障害、身体表現性障害、摂食障害、性障害、パーソナリティ障害などにについて 詳細に学んでいきます。 

心身医学特論

 この授業は、疾病を持ちながら生きていくことに関連する、身体的疾患の増悪への不安や恐怖、治療を継続することがもたらす生活や活動の制限、疾患を持ちつつ成長していくことの困難さについて考えることを目的とします。

 代表的慢性疾患である糖尿病を題材として、発病することの個人的意味、治療が強化されるときの心理的反応、重篤な合併症発症への心理的反応と適応、あるいはライフステージ別の課題について講義を行います。また、治療行動を変化させるために有用な心理・行動学的方法やモデルについても詳述します。健康行動が始められるための心理・社会的要素については多数の研究がありますが、それらのうち、実際の内科臨床で有用性が証明された要素と、その研究方法についても解説していきます。

心理療法と宗教

  この授業では、心理療法および宗教あるいは宗教性についてさらに深く検討するとともに、心理療法と宗教の接点や、心の癒しとのかかわりについて考えていきます。 
現代人の宗教心のあり方や宗教性の発達変容のプロセスなど宗教心理学の基本的な知識をふまえたうえで、たましい・死・無意識などのテーマをもとに、心理臨床と宗教の接点について考えるとともに、心理臨床の知見を人々の宗教的な救済にどう生かしていけるかについて考えていきます。

現代社会と宗教

  宗教は人類文化の根幹であり、神話と儀礼はその表出です。芸能や芸術の発生も宗教と切り離すことはできません。祈り、祭り、踊り、歌謡、演劇…。これらはみな宗教という根っこから生み出されたものです。加えて、昨今では、「スピリチュアリティ」が現代社会の宗教性を表す言葉として浮上してきています。
この授業では、宗教と芸能・芸術と文明・社会との関係を多角的に探っていきます。できる限りビデオやCDなど視聴覚教材を使用し、時には講師自身が法螺貝や石笛など生の民族楽器を演奏したりしながら、受講者の身体的な想像力を刺戟し揺さぶるような授業を展開していきます。 
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