黒岩康博准教授が『谷三山—師の師たる人』に寄稿しました。
奈良県立大学ユーラシア研究センターを拠点として催された、大和八木の儒者谷三山に関わる共同研究の成果として、同センター編『谷三山—師の師たる人』(京阪奈情報教育出版)が刊行されました。黒岩は「谷三山の蔵書—漢籍目録研究序説—」と「谷三山の顕彰過程」の2編を寄せています。
前者では、大正期に焼失した三山旧蔵書の復元に向けた作業の一環として、特に漢籍にしぼって残された蔵書目録の内容を整理・紹介しています。後者では、三山を顕彰する際に言及される、ハンディキャップの克服、高取藩への献策、開塾と門人の育成、という3つの要素が、時期によりどのように力点を変えたかを明らかにしています。
なお、谷山正道元教授も、本書に「谷三山の言説と活動」ほか2編を寄稿されています。(黒岩康博)
