幡鎌一弘教授が監修した史料集『奈良史料叢書』が刊行されました。
私が監修者の一人として編集にかかわっている『奈良史料叢書』五 庁中漫録一二・一三・一四 が刊行されました。
「庁中漫録」は奈良奉行所与力の玉井定時が奈良奉行所に常備するために編集しもので、いまや近世の奈良を研究するときにはなくてはならない史料集になっています。奈良県地域振興部文化資源活用課が翻刻・公刊に取り組んでいて、私はそのお手伝いをしています。今回は、「大和名勝志」のうち、広瀬郡・葛下郡・忍海郡・宇智郡・吉野郡・葛上郡・城上郡・山辺郡が掲載されています。郡によって記述の多寡があるのが特徴です。今回興味深く思ったのが、大福寺鎮守満島弁才天の長文の縁起「満島弁才天現記」です。内容だけではなく、どのような契機で作られたのか、多方面から検討されることが期待されます。
この史料集は非売品ですが、県内の公共図書館、大学図書館で閲覧することができます。もちろん本学図書館でも閲覧できます。ぜひ手に取ってみてください。(幡鎌一弘)
「庁中漫録」は奈良奉行所与力の玉井定時が奈良奉行所に常備するために編集しもので、いまや近世の奈良を研究するときにはなくてはならない史料集になっています。奈良県地域振興部文化資源活用課が翻刻・公刊に取り組んでいて、私はそのお手伝いをしています。今回は、「大和名勝志」のうち、広瀬郡・葛下郡・忍海郡・宇智郡・吉野郡・葛上郡・城上郡・山辺郡が掲載されています。郡によって記述の多寡があるのが特徴です。今回興味深く思ったのが、大福寺鎮守満島弁才天の長文の縁起「満島弁才天現記」です。内容だけではなく、どのような契機で作られたのか、多方面から検討されることが期待されます。
この史料集は非売品ですが、県内の公共図書館、大学図書館で閲覧することができます。もちろん本学図書館でも閲覧できます。ぜひ手に取ってみてください。(幡鎌一弘)

