初期シナゴーグ発見 天理大学を中心とする「テル・レヘシュ発掘調査団」が記者会見
10月2日、天理大学を中心とする「テル・レヘシュ発掘調査団」(団長:桑原久男天理大学教授、副団長:長谷川修一立教大学准教授)が記者会見を行い、テル・レヘシュ遺跡第11次発掘調査の詳細内容を発表しました。

今回の記者会見では、昨年、イスラエル北部のテル・レヘシュ遺跡で見つかった「初期シナゴーグ跡」の追跡調査についての報告が行われました。
第11次発掘調査では、遺跡発掘に加えドローンで撮影した画像を基に遺跡の3Dモデルも作成され、「初期シナゴーグ」の全体像がより詳細に判明しました。建物の跡は、南北8.5メートル、東西9.3メートルで、「初期シナゴーグ」の特徴である、壁沿いに並ぶ切石で出来たベンチが発見されています。
「初期シナゴーグ」は、紀元1世紀のユダヤ人の集会所的な施設と言われており、このベンチに座って、当時の人々がユダヤ教の律法についての議論などを行っていたとされています。イスラエルで、「初期シナゴーグ」が発見されたのは、今回が8例目で、「初期シナゴーグ」の構造や特徴などを論じる上での貴重な調査結果となりました。