講演会 王 賡武教授(シンガポール国立大学東アジア研究所主任教授)『アジアの未来を問うー東南アジアと国際関係」

「アジアの未来を問うー東南アジアと国際関係」と題して記念講演会が開催された。講演者の王 賡武教授は、シンガポール国立大学東アジア研究所主任教授。華僑を含む中国移民研究と中国および東南アジアの文明化研究の第一人者である。1986年~95年に香港大学副総長を務められた。リー・クァン・ユー公共政策大学院の役員会会長でもあり、東アジア学会会長、オーストリア国立大学の名誉教授でもある。王 賡武教授は、12月21日アジアコスモポリタン賞の経済・社会科学賞を受賞された。王教授のアジアに焦点をあてた学術研究と教育活動、および異文化交流の重要性を広く認識させた功績を認められたことによる受賞である。天理大学における講演は、そのアジアコスモポリタン賞受賞記念奈良フォーラムの教育プログラムとしてなされたものであり、アジアオセアニア研究コースが受け入れ母体となった。当日は100名ほどの受講者があり、活発な質疑もあった。なお本講演の内容は『東南アジアと国際関係』(英文日訳:中 純子、英文中訳:朱鵬、英文編集:M.J.アイナン)の冊子の形で提供している。